2009年 05月 11日
第3回 埼玉TT(タイムトライアル) |
今年で第3回を数える、埼玉車連主催(JCRC共催)の埼玉TTに出場してきました。
私は今回初出場。同じく初出場で、最近バンクとかTTにはまりつつあるdatomi氏に朝6:00に家まで迎えに来ていただき(感謝)、サクっと高速に乗って目指すは東北道・羽生インター。
知らなかったのですが、最近首都高中央環状線その2(C2)というのが出来たらしく、それを使えば悪名高き魔の渋滞ポイント・箱崎を通ることなく中央道~東北道間が行き来出来るようになっているようです。
これは素晴らしい!
そんな素晴らしいルートを通って正味1時間強で羽生インター着。早い。
高速を出てから10分ほど走ると巨大な堤防で囲まれた坂東太郎・利根川に到着。
堤防を越えて河川敷に降りると、河口から140kmも遡った地点とは思えない広大な河川敷に2車線の立派な「管理用道路」が延々と続いているのが見えます。
うーん、多摩川とか荒川とはケタが2つくらい違いますな、この川は。
河川敷を少し走って駐車場に到着したのは7:00過ぎ。思いの外早く着きました。
受付は8:00からなので、しばしゆっくりくつろぎつつ、軽く準備してとりあえず試走に出発。
今回私が出走する「未登録クラス(2-B)」は下流方向に5km進んで折り返す10kmのコース。
というわけでとりあえず駐車場の前から距離を測りつつ下流方向へ走ってみる。
全然アップしていない体なので適当に流しつつ走りますが、本当に完全無欠のド平坦で真っ直ぐなので、軽く流しているだけでも35~37km/hくらい出ます。
これは凄い。埼玉車練の人は、よくこんな道を見つけてきたもんだ。大したもんです。
メーターの距離が5kmに達したところで折り返し、参加確認ハガキを持って本部で受付を済ませ、ゼッケンとチップを取り付けて準備完了。
ちなみにこれが私のスペシャルTTマシン。
DHバーが流行(?)のランディスポジション風にセッティングしてあって超カッコイイ。イカス。
って、それ以外はホイールも何もかも完全な「練習仕様」そのまま。平常心が大切です。
datomi氏は久々に登場のオペラ号にC-50ホイール装着の決戦仕様。オーラが違います。
が、しかし。
会場には至るところにサーベロP3カーボンだのBMC Time MachineだのTREK TTXだのといった普段は滅多にお目にかかれないTT専用マシーンにディスクだのバトンだのを履かせたやつがゴロゴロ転がっていて、そんな中に混じるとdatomi決戦号も「至って普通、というか地味?」に見えてしまうから不思議なもんです。
そんな機材ウォッチングを楽しみつつ、先にスタートする登録者クラスの走りなどを観戦。
今回注目はなんと行ってもアンカーの3人、特に飯島選手。↓
さすが日本を代表するベテランレーサー。フォームが非常に美しい。
その後はおもむろにローラー台をセッティング、1時間ほどみっちりアップした後、友軍であるPISPORTチームのちゃまさんと3人でスタート地点へ向かいます。
スタート地点は受付をしたテントの横だろうと勝手に解釈していたのですが、実はそこよりも1km近く上流側に遡ったところでちょっと焦る。時間ギリギリに出なくてよかった。
今回、私とdatomi氏とちゃまさんはともに2-Bクラス(JCRCカテゴリー C,D,Eクラスが対象)。
スタート順はdatomi氏が50番台、私とちゃまさんは80番台で、なんと私のすぐ後がちゃまさん。
すなわち、私がスタートして15秒後にちゃまさんが追いかけるようにスタートするわけで、強豪トライアスリートにして抜群の独走力を誇るちゃまさんに追いつかれ、抜き去られるのは間違いない。
なんでこんな出走順にしてくれるかな~~(悲)。埼玉車連さん、恨みます。
ちゃまさんには「追いついたら声かけてくださいね。すぐに進路譲りますから(泣)。」と一声かけてヨーイドン!
まずは48-15あたりのギヤでケイデンス上げて加速。
そう、ド平坦のTTなのにフロントアウター48T仕様ですが何か?
10kmとはいえ、最初から飛ばしすぎたら後半失速するのは目に見えているのでとりあえず40~42km/h近辺の速度域をキープする走りを心がける。
そのまま40km/hを切らずに走りきれれば、入賞は無理でもそこそこの順位には入れるはず。
全くのド平坦とは言え、単独で40km/hを保ち続けるのはやはり苦しい。
駐車場の前を過ぎ、2km地点くらいで微妙に向かい風がキツく感じるようになり、速度が見る見る落ち始める。
41、40、39、37・・・・・。
やばい。40km/hを切ってしまった。
心拍は95%近辺(最大心拍は180に設定していますが、今回max103%出ました。もう少し設定を上げるべきかも)でとても苦しい。ここはギヤを上げてケイデンス落として「回す走り」から「踏む走り」に切り替えて心拍を落ち着かせようということでリアを14Tに入れ、ケイデンス90~95くらいで踏むと、少しスピードが回復するものの、なかなか40km/hに戻らず38~39近辺をウロウロ。
そんな状態が1kmくらい続いた後、若干風が弱くなったのか、再び40km/h台回復。ヨカッタ。
そのままグイグイ踏んで行くと、私の2人先に出発したHIDEの人に追いついてしまったのでそのままパス。
さらに少し行くと私の前に出発したALPHOWKの人にも追いついたのでパス。
相変わらず心拍はMAX近くで非常に苦しいけれど、これで精神的にちょっと楽になり、若干気合が入りなおす。
で、ようやく5km折り返し地点。
この折り返し地点はパイロンが一個置いてあるだけの非常にシンプルなもので、そのパイロンの前後に一人づつ係員が着いているのですが、ぱっと見そのパイロンの内側を回ればいいのか外側を回ればいいのか、わかりにくい。
外側を回るのが普通だとは思うけど、なんとなく内側を回るように誘導しているようにも見える係員の配置。
そのせいでちょっと戸惑っていると「パイロンの外側!」という声が聞こえたので最小半径で回って折り返し。
うーん、来年はもうちょっと分かりやすくしてくれることを望みます。
折り返してみると、15秒後にスタートしたちゃまさんがすぐそこまで迫っているではないですか!
ああ。
とりあえず往路では抜かされなかったけど、復路で抜かされるのは間違いない。凹むな~。
などと考えている余裕は全くなし。心拍は95~98%近辺で高止まり。ゼエハアゼエハア。とにかく苦しい。
早くこの苦痛から開放されたい。
そんな気持ちだけで復路突入。
復路は、往路と逆に軽い追い風基調なのでスピードが乗る。
更にギヤを一つ上げてリヤ13Tに入れ、ケイデンス90~93くらいをキープ、一心不乱に踏み倒す。
残り3km。後ろをチラリと振り返るも、まだちゃまさんは来ていない。
残り2km。やはりまだ来ていない。
これは・・・もしかして逃げ切れる?いや、逃げ切って見せろ!
と、ライオンに追われるウサギ的なモチベーションが湧き上がり力が入る!負のプレッシャーを希望に変えろ!(カッコイー!)
残り1km。まだ大丈夫。この辺りから若干下り基調になるのを利用してスピードアップ。
42、43、44・・・。
最後の最後に最高速度45km/hあたりを出したところでDHポジションのままゴール!
最後はダンシングでもがいてゴールする人が多いですが、経験上最後にダンシングすると若干スピードが落ちてしまうことが多いので、私はそのままゴールする派です。
うー。
キツイ。苦しい。吐きそう。死ぬ。
走る前は「10kmくらい楽勝だろー。」と思っていた自分のバカ!
こんな苦しい10km、生まれて初めて経験しました。これの倍の20kmなんて全く考えられない。
まあ今はとにかくこの苦痛から開放されたことがうれしい。
バンクのセントラもキツイけど、中距離のTTっつーのはまた更にキツイなー。
10km程度のTTでこれだけ苦しいのに、ヨーロッパのプロ達はその3倍~5倍の距離を、平均時速50km/hの世界で走り抜けるわけですか。
ちなみにこの前夜開幕したGiroの第一ステージ、同じくド平坦の往復20kmコース(舞台は利根川ではなくベネチアですが)で行われたチームTT、トップのコロンビアチームが叩き出した平均時速は56km/h。
やっぱりあいつらバケモノだ。
とりあえず終わった終わった。
後は2-Cクラスに出場する友軍のつっちーさんとABさん(PISPORT)の走りを見学するだけ、というわけでさっさと駐車場に戻ってカメラを抱えてスタンバイ。
と、まずはABさんが通過。
続いてつっちーさん通過。
つっちーさん、かなり苦しそう。さきほどの自分を見ているようで、見てるこっちまで苦しくなってきます。
お二人の熱い走りを見届けた後、そろそろ結果が出てる頃かな?ということで本部テントに行って見ると果たして結果が出ていました。
結果:平均速度ギリギリ40km/h達成!
ave 40km/h以上達成が今回の最大の目標だったので非常にうれしい。
ちゃまさんにはタイムで5秒負けましたが、とりあえず抜かされることなく走りきれたので満足。
更には、後半頑張れたのはちゃまさんの後方からのプレッシャーのおかげ。感謝です。
先日の京王閣の雪辱に燃えるdatomi氏は、残念ながら僅差でave 40km/hに届かず(39km/h台後半。惜しい!)。
というわけで今回も私の勝ち!
師弟関係継続!わっはっはのは!
ちなみに今回参加者の中で最高タイムを叩き出したのは当然ながら北京五輪ポイントレース8位入賞のアンカー飯島選手。
登録者20kmの部で平均速度はなんと46km/h強。俺たちの倍走ってその速度。やはりバケモノとしか思えません。凄いです。
その後はPISPORTチームも出場するチームTTを見学。
↓ブリジストンアンカー・復路。既に一人切り捨てて2人体制ながらスピードは異次元。
↓PISPORTチーム・往路。つっちーさん余裕の笑顔。追い込みが足りない?
↓PISPORTチーム・復路。鬼の「ちゃま牽き」炸裂中。
参加者のレベル、チームワーク、装備などは千差万別。
TTバイクにディスクホイール、揃いのエアロメットでビッチリ決めて一糸乱れず高速で駆け抜けるトップチームから、DHバーすら装備せずツーリング的スピードでバラバラに走るチームまで多種多様で、野次馬的観点からは非常に楽しめるレース風景でした。
やっぱり、機材が統一されて、整然とした隊列で走るチームは無条件でカッコイイ!
ホイールとかフレームは無理でも、せめてエアロメットくらいは統一したいところ。
来年はぜひ我がチームからもチームTTに出場しよう!出来ればエアロメット装備で!と誓い合った私とdatomi氏なのでした。
それにしてもこの日は暑かった。
しかもこの場所は日本で最も暑い場所の一つ、熊谷から程近い埼玉・栃木・群馬県境の遮蔽物が何も無い川原。
気温30度超。ジリジリ照りつける太陽に若干熱中症気味になりつつ手早く撤収作業を済ませ、クーラーをガンガンに効かせたdatomi号で渋滞一歩手前の東北道・首都高を間一髪潜り抜けて1時間強で帰還。
おはラン帰りのみなさんが残るお店で1時間ほど談笑してからdatomi氏に家まで送ってもらって解散。
最後までありがとう、datomi氏。
本格的なTTというのは初体験でしたが、とても新鮮で楽しい経験でした。
TT、楽しいです。
来年はぜひもっと大勢で出ましょう。チームTTもやりましょう。
(余談その1)
スタート前、最近買った話題の補給食「梅丹(メイタン) サイクルチャージ」を意味もなく食べてみました。
味は、黒糖の自然な甘さにほのかな梅の酸味が加わったとてもナチュラルに美味しいものでした。
パンに塗って食卓に出しても、誰も「補給食」とは気づかないかもしれない。
カーボショッツとかパワージェルのケミカルな甘さがダメな人はぜひ一度お試しあれ。
(余談その2)
今回、参加賞で貰ったタオル。
datomi氏と「もしかして"埼玉車連"とかデカデカと入ってたりして。」「まさか。」などと話していたら。
果たして、こんなん出ました。
・・・・・・・・。
どうせえっちゅうねん。
もとい。大切に使わせていただきます。
私は今回初出場。同じく初出場で、最近バンクとかTTにはまりつつあるdatomi氏に朝6:00に家まで迎えに来ていただき(感謝)、サクっと高速に乗って目指すは東北道・羽生インター。
知らなかったのですが、最近首都高中央環状線その2(C2)というのが出来たらしく、それを使えば悪名高き魔の渋滞ポイント・箱崎を通ることなく中央道~東北道間が行き来出来るようになっているようです。
これは素晴らしい!
そんな素晴らしいルートを通って正味1時間強で羽生インター着。早い。
高速を出てから10分ほど走ると巨大な堤防で囲まれた坂東太郎・利根川に到着。
堤防を越えて河川敷に降りると、河口から140kmも遡った地点とは思えない広大な河川敷に2車線の立派な「管理用道路」が延々と続いているのが見えます。
うーん、多摩川とか荒川とはケタが2つくらい違いますな、この川は。
河川敷を少し走って駐車場に到着したのは7:00過ぎ。思いの外早く着きました。
受付は8:00からなので、しばしゆっくりくつろぎつつ、軽く準備してとりあえず試走に出発。
今回私が出走する「未登録クラス(2-B)」は下流方向に5km進んで折り返す10kmのコース。
というわけでとりあえず駐車場の前から距離を測りつつ下流方向へ走ってみる。
全然アップしていない体なので適当に流しつつ走りますが、本当に完全無欠のド平坦で真っ直ぐなので、軽く流しているだけでも35~37km/hくらい出ます。
これは凄い。埼玉車練の人は、よくこんな道を見つけてきたもんだ。大したもんです。
メーターの距離が5kmに達したところで折り返し、参加確認ハガキを持って本部で受付を済ませ、ゼッケンとチップを取り付けて準備完了。
ちなみにこれが私のスペシャルTTマシン。
DHバーが流行(?)のランディスポジション風にセッティングしてあって超カッコイイ。イカス。
って、それ以外はホイールも何もかも完全な「練習仕様」そのまま。平常心が大切です。
datomi氏は久々に登場のオペラ号にC-50ホイール装着の決戦仕様。オーラが違います。
が、しかし。
会場には至るところにサーベロP3カーボンだのBMC Time MachineだのTREK TTXだのといった普段は滅多にお目にかかれないTT専用マシーンにディスクだのバトンだのを履かせたやつがゴロゴロ転がっていて、そんな中に混じるとdatomi決戦号も「至って普通、というか地味?」に見えてしまうから不思議なもんです。
そんな機材ウォッチングを楽しみつつ、先にスタートする登録者クラスの走りなどを観戦。
今回注目はなんと行ってもアンカーの3人、特に飯島選手。↓
さすが日本を代表するベテランレーサー。フォームが非常に美しい。
その後はおもむろにローラー台をセッティング、1時間ほどみっちりアップした後、友軍であるPISPORTチームのちゃまさんと3人でスタート地点へ向かいます。
スタート地点は受付をしたテントの横だろうと勝手に解釈していたのですが、実はそこよりも1km近く上流側に遡ったところでちょっと焦る。時間ギリギリに出なくてよかった。
今回、私とdatomi氏とちゃまさんはともに2-Bクラス(JCRCカテゴリー C,D,Eクラスが対象)。
スタート順はdatomi氏が50番台、私とちゃまさんは80番台で、なんと私のすぐ後がちゃまさん。
すなわち、私がスタートして15秒後にちゃまさんが追いかけるようにスタートするわけで、強豪トライアスリートにして抜群の独走力を誇るちゃまさんに追いつかれ、抜き去られるのは間違いない。
なんでこんな出走順にしてくれるかな~~(悲)。埼玉車連さん、恨みます。
ちゃまさんには「追いついたら声かけてくださいね。すぐに進路譲りますから(泣)。」と一声かけてヨーイドン!
まずは48-15あたりのギヤでケイデンス上げて加速。
そう、ド平坦のTTなのにフロントアウター48T仕様ですが何か?
10kmとはいえ、最初から飛ばしすぎたら後半失速するのは目に見えているのでとりあえず40~42km/h近辺の速度域をキープする走りを心がける。
そのまま40km/hを切らずに走りきれれば、入賞は無理でもそこそこの順位には入れるはず。
全くのド平坦とは言え、単独で40km/hを保ち続けるのはやはり苦しい。
駐車場の前を過ぎ、2km地点くらいで微妙に向かい風がキツく感じるようになり、速度が見る見る落ち始める。
41、40、39、37・・・・・。
やばい。40km/hを切ってしまった。
心拍は95%近辺(最大心拍は180に設定していますが、今回max103%出ました。もう少し設定を上げるべきかも)でとても苦しい。ここはギヤを上げてケイデンス落として「回す走り」から「踏む走り」に切り替えて心拍を落ち着かせようということでリアを14Tに入れ、ケイデンス90~95くらいで踏むと、少しスピードが回復するものの、なかなか40km/hに戻らず38~39近辺をウロウロ。
そんな状態が1kmくらい続いた後、若干風が弱くなったのか、再び40km/h台回復。ヨカッタ。
そのままグイグイ踏んで行くと、私の2人先に出発したHIDEの人に追いついてしまったのでそのままパス。
さらに少し行くと私の前に出発したALPHOWKの人にも追いついたのでパス。
相変わらず心拍はMAX近くで非常に苦しいけれど、これで精神的にちょっと楽になり、若干気合が入りなおす。
で、ようやく5km折り返し地点。
この折り返し地点はパイロンが一個置いてあるだけの非常にシンプルなもので、そのパイロンの前後に一人づつ係員が着いているのですが、ぱっと見そのパイロンの内側を回ればいいのか外側を回ればいいのか、わかりにくい。
外側を回るのが普通だとは思うけど、なんとなく内側を回るように誘導しているようにも見える係員の配置。
そのせいでちょっと戸惑っていると「パイロンの外側!」という声が聞こえたので最小半径で回って折り返し。
うーん、来年はもうちょっと分かりやすくしてくれることを望みます。
折り返してみると、15秒後にスタートしたちゃまさんがすぐそこまで迫っているではないですか!
ああ。
とりあえず往路では抜かされなかったけど、復路で抜かされるのは間違いない。凹むな~。
などと考えている余裕は全くなし。心拍は95~98%近辺で高止まり。ゼエハアゼエハア。とにかく苦しい。
早くこの苦痛から開放されたい。
そんな気持ちだけで復路突入。
復路は、往路と逆に軽い追い風基調なのでスピードが乗る。
更にギヤを一つ上げてリヤ13Tに入れ、ケイデンス90~93くらいをキープ、一心不乱に踏み倒す。
残り3km。後ろをチラリと振り返るも、まだちゃまさんは来ていない。
残り2km。やはりまだ来ていない。
これは・・・もしかして逃げ切れる?いや、逃げ切って見せろ!
と、ライオンに追われるウサギ的なモチベーションが湧き上がり力が入る!負のプレッシャーを希望に変えろ!(カッコイー!)
残り1km。まだ大丈夫。この辺りから若干下り基調になるのを利用してスピードアップ。
42、43、44・・・。
最後の最後に最高速度45km/hあたりを出したところでDHポジションのままゴール!
最後はダンシングでもがいてゴールする人が多いですが、経験上最後にダンシングすると若干スピードが落ちてしまうことが多いので、私はそのままゴールする派です。
うー。
キツイ。苦しい。吐きそう。死ぬ。
走る前は「10kmくらい楽勝だろー。」と思っていた自分のバカ!
こんな苦しい10km、生まれて初めて経験しました。これの倍の20kmなんて全く考えられない。
まあ今はとにかくこの苦痛から開放されたことがうれしい。
バンクのセントラもキツイけど、中距離のTTっつーのはまた更にキツイなー。
10km程度のTTでこれだけ苦しいのに、ヨーロッパのプロ達はその3倍~5倍の距離を、平均時速50km/hの世界で走り抜けるわけですか。
ちなみにこの前夜開幕したGiroの第一ステージ、同じくド平坦の往復20kmコース(舞台は利根川ではなくベネチアですが)で行われたチームTT、トップのコロンビアチームが叩き出した平均時速は56km/h。
やっぱりあいつらバケモノだ。
とりあえず終わった終わった。
後は2-Cクラスに出場する友軍のつっちーさんとABさん(PISPORT)の走りを見学するだけ、というわけでさっさと駐車場に戻ってカメラを抱えてスタンバイ。
と、まずはABさんが通過。
続いてつっちーさん通過。
つっちーさん、かなり苦しそう。さきほどの自分を見ているようで、見てるこっちまで苦しくなってきます。
お二人の熱い走りを見届けた後、そろそろ結果が出てる頃かな?ということで本部テントに行って見ると果たして結果が出ていました。
結果:平均速度ギリギリ40km/h達成!
ave 40km/h以上達成が今回の最大の目標だったので非常にうれしい。
ちゃまさんにはタイムで5秒負けましたが、とりあえず抜かされることなく走りきれたので満足。
更には、後半頑張れたのはちゃまさんの後方からのプレッシャーのおかげ。感謝です。
先日の京王閣の雪辱に燃えるdatomi氏は、残念ながら僅差でave 40km/hに届かず(39km/h台後半。惜しい!)。
というわけで今回も私の勝ち!
師弟関係継続!わっはっはのは!
ちなみに今回参加者の中で最高タイムを叩き出したのは当然ながら北京五輪ポイントレース8位入賞のアンカー飯島選手。
登録者20kmの部で平均速度はなんと46km/h強。俺たちの倍走ってその速度。やはりバケモノとしか思えません。凄いです。
その後はPISPORTチームも出場するチームTTを見学。
↓ブリジストンアンカー・復路。既に一人切り捨てて2人体制ながらスピードは異次元。
↓PISPORTチーム・往路。つっちーさん余裕の笑顔。追い込みが足りない?
↓PISPORTチーム・復路。鬼の「ちゃま牽き」炸裂中。
参加者のレベル、チームワーク、装備などは千差万別。
TTバイクにディスクホイール、揃いのエアロメットでビッチリ決めて一糸乱れず高速で駆け抜けるトップチームから、DHバーすら装備せずツーリング的スピードでバラバラに走るチームまで多種多様で、野次馬的観点からは非常に楽しめるレース風景でした。
やっぱり、機材が統一されて、整然とした隊列で走るチームは無条件でカッコイイ!
ホイールとかフレームは無理でも、せめてエアロメットくらいは統一したいところ。
来年はぜひ我がチームからもチームTTに出場しよう!出来ればエアロメット装備で!と誓い合った私とdatomi氏なのでした。
それにしてもこの日は暑かった。
しかもこの場所は日本で最も暑い場所の一つ、熊谷から程近い埼玉・栃木・群馬県境の遮蔽物が何も無い川原。
気温30度超。ジリジリ照りつける太陽に若干熱中症気味になりつつ手早く撤収作業を済ませ、クーラーをガンガンに効かせたdatomi号で渋滞一歩手前の東北道・首都高を間一髪潜り抜けて1時間強で帰還。
おはラン帰りのみなさんが残るお店で1時間ほど談笑してからdatomi氏に家まで送ってもらって解散。
最後までありがとう、datomi氏。
本格的なTTというのは初体験でしたが、とても新鮮で楽しい経験でした。
TT、楽しいです。
来年はぜひもっと大勢で出ましょう。チームTTもやりましょう。
(余談その1)
スタート前、最近買った話題の補給食「梅丹(メイタン) サイクルチャージ」を意味もなく食べてみました。
味は、黒糖の自然な甘さにほのかな梅の酸味が加わったとてもナチュラルに美味しいものでした。
パンに塗って食卓に出しても、誰も「補給食」とは気づかないかもしれない。
カーボショッツとかパワージェルのケミカルな甘さがダメな人はぜひ一度お試しあれ。
(余談その2)
今回、参加賞で貰ったタオル。
datomi氏と「もしかして"埼玉車連"とかデカデカと入ってたりして。」「まさか。」などと話していたら。
果たして、こんなん出ました。
・・・・・・・・。
どうせえっちゅうねん。
もとい。大切に使わせていただきます。
by namifujisan
| 2009-05-11 14:26
| レース