2009年 02月 12日
伊豆某所で山サイ(遭難寸前) |
2月11日の祝日はお店の企画で伊豆方面某所で「海へ向かって極楽ダウンヒルなトレールライド」の日。
集合時点からいろいろありながらもなんとかかんとか東伊豆の海岸線を辿って河津の街へ。
途中伊東の手前で暴発寸前の膀胱を抱えて冷や汗が背中を伝うも、ギリギリでなんとか道端の公園のトイレで放出。助かった。でも実はその100m先に広い駐車場を備えたきれいなトイレがあったのでした。残念。悔しいのでそのトイレにもきっちりマーキングしておきました。
河津の街は今まさに河津桜満開。桃のように濃いピンクの花が一面に咲き乱れる様は圧巻。
その中に、数十羽のメジロが群がり蜜を吸っている1本の木が!メジロフェチの私には夢のようなその光景に思わず乱心。取り乱しそうになってしまいました。
メジロの方も狂喜乱舞していたようで、枝にぶら下がってイナバウアー決めながらアクロバティックに蜜を吸うやつもいたり。
観光客で賑わう河津の街から30分ほど車で移動、某所に車をデポして準備して出発!
今回の参加者は先導のにたお~氏を初め、店長、ag氏、sada氏、uwtk氏、IZ氏、ヒゲ坊主氏に私の8名。(そのほか、I崎氏、A井氏、T尾氏、Y氏の4人がロードで車の回収にあたってくれました。心より感謝)
まずは平均斜度12%前後、最大斜度17%の5kmの舗装路ヒルクラ。
ゆっくり行こうと思っていたらsada氏、ag氏が先行でグイグイ行くので釣られてちょっとがんばってしまった。ゼーハーゼーハー。でも最後は結局若者にたお~氏とag氏に捲くられて終了。
バス停で一旦休憩。
走っていると暑いけど止まると激しく寒いので体が冷える前にさっさと出発。
ここからさらに斜度がきつくなる林道っぽい舗装路をしばらく上り、ようやくダートに突入。
途中の分岐道を「こっちの方が距離が500mくらい長い(と標識に書いてある)から斜度はゆるいんじゃない?」と判断し分岐を左へ。
するといきなり快適なシングルトラックの下りが出現。下る。下る。どんどん下る。
500mどころか1kmくらい下りっぱなしな気がする。こ、これは・・・。
やはり来ました。そう、下った後は当然上る。乗車率ゼロの急傾斜な完全押し担ぎ道を延々と登る。
結局小一時間押し担ぎを続けてようやく尾根筋のダブルトラックに到着。あー腰が痛い。
雪の残る尾根道で体中から湯気を立ち上らせる8人の男たち。ムサイ。よかった誰にも会わなくて(結局この日はこれ以降山の中では誰にも会いませんでした)。
そこから尾根筋をちょいと下っていくと、山の中にひっそりと佇む神秘的な池があり、
その池のほとりで昼食休憩。
ここは車道が無く、最寄の駐車場から最低でも一時間は山道を歩いてこないといけない場所。
そんな山の中の俗化とは無縁の神秘的な池畔で取る静かな昼食は最高!
しかし標高1300mの山上湖(池)は気温6度で風強く、じっとしてると強烈に寒い。
というわけでさっさと(といっても小一時間休んでましたが)出発。
この時点で既に時刻は2時半。冬の日は釣瓶落とし。先は長い。急がねば。
そこからはダブルトラックとシングルトラックが交互に出現。
相変わらずの押し担ぎもあり、下りは下りでエクストリームな階段激下りありで手首プルプル。
長い階段をうなだれて黙々と上る一行。
なんだか、巨大な石臼を回し続けるローマ時代の奴隷みたいな光景ですな。
これは途中のとあるピークに立っていた標識の柱の中が朽ちて空洞になったところに苔がびっしりと生え、そこから芽を出したと思われる小さな木。
風雪に耐えてよくがんばった(ている)!感動した!
というわけで感動にむせびつつ先を急ぎます。
ここから先はノースショア系エクストリーム(よく意味わからず言ってます間違ってたらすみません)な激下りが続く区間。
ちょっとしたライン取りのミスが前転~骨折に繋がりかねない危険なセクションなので、一気に緊張が高まります。
実際、名手にたお~氏や最新型の新車を投入した店長も転倒したりして、こちらも冷汗が背中を伝います。
最近まで、私の自転車のフロントサス(Manitou R7 2006年モデル?)はなんだかとても頼りなく、路面追従性が低く、とにかくフロントが逃げる感じで怖く、「あー、FOXのサス欲しー。」などと思っていました。
今までは、サグ出しのセオリーである(と思っている)ストローク量の1/3が1G状態で沈むようにエア圧を調整していた(だいたい5bar)のですが、今回思い立って7barほど入れてみたところ、連続する階段下りやガレガレの岩場でもしっくりと落ち着いて全然怖くない。
エア圧7barだと1G状態でストローク量の10%強くらいしか沈まないのですが、どうやらこのサスにはそれくらいのセッティングが合っているようです。サスペンションは奥が深い。
そんな感じで、途中で適度に休憩を入れつつ過激な下り区間をホイホイとクリア。
最後の山を越えればそこから先は太平洋に向かって草原の中を豪快にダウンヒル!
のはずだったのですが、時間がかなり押してしまい今回はその区間を断念、山裾を巻いて迂回、そのまま下界に向かうルートを選択。残念ですが、日が暮れる前までに帰りつかねばヤバイので仕方ありません。
軽トラも上がってくるダブルトラックの林道をしばらく下るとやがて道は広大な草原の中を縫う舗装路に。
そのまま大人しく舗装路を下れば下界に降りられるのですが、降り着く場所は車をデポしている町と山一つ隔てた隣町。
車に帰るには、交通量の多い国道で山越えせねばならず、それはちょっと面倒くさい。
なので、隣街に下りてしまう前に山を越えてしまおうという話になりました。
おあつらえ向きに、ちょうど目の前にその山の稜線が見えている。稜線まで直線距離で100mくらい。比高はせいぜい30m程。しかもその稜線上にはシングルトラックのような道が見えている。
これは行くしかない、とその稜線に続く(と思われる)細いダートを辿る・・・・と、いつのまにか道はススキの原に飲まれて消滅。稜線はすぐそこなのに。
一同、しばしあーでもないこーでもないと軍議の結果、「行ってまえ!」と一決。
大人の背丈ほどもあるススキを掻き分けてヤブコギでなんとか稜線にたどり着く。
この時点で既に5時過ぎ。刻一刻と夕闇が迫る中、反対側の谷へ通じる道を求めて稜線上を走行。しかし、結局谷へ下る道は無く、稜線上の道も最後はお約束の断崖絶壁に突き当たりThe End。陽は既に沈み、夕闇は加速度的に迫ってくる。
おいおいマジかよ。これって典型的な遭難パターン?背筋に冷たいものが走る。
しかし、ここは八甲田山ではなく伊豆。天は我々を見捨てなかった。
突き当たった断崖絶壁(のように見えたけど実際には斜度40度(パーセントではなく)くらいの急斜面)の遥か下のほうに一筋の黒い舗装路が見える。あそこまで下ればなんとかなる。
というわけで、全員でガケのような急斜面を転がるように駆け下る。
これが実際の傾斜。
この斜度、上から見たら壁にしか見えません。
しかも、斜面にはこんな物騒なもの(散弾の薬莢)がパラパラと散乱。
もうこうなったら矢でも鉄砲でも降って来い!気分は鵯越を駆け下る義経軍。
全員で雄叫び(というか悲鳴)をあげつつ、転がるように落下してきました。
そんなこんなでなんとか真っ暗になる前に舗装路に下りてくることが出来て一安心。
あとはこの道を辿って山を越えれば帰り着ける・・・と安心したのも束の間。
その道を一旦登って稜線を越え、下りに入ると道はいくつもの分岐で枝分かれを始める。
その中で一番太くて方角的にも合っている道をしばらく進むと細いダートになり、最後は行き止まり。
ちょっと引き返して分岐を別の方向に進んでもやはり行き止まり。そんなことを何度か繰り返しているうちにすっかり辺りは闇に包まれる。ヤバイ。今日はこんなに遅くなる予定じゃなかったので、みんなライトを持っていない。
どうやらその道は、山の斜面に点在するミカン畑を結ぶ作業道のような感じで、もしかしたら全部行き止まりなのかもしれない。
ここで最終判断、引き返して稜線を逆に今来た方へ向けて越え、隣町でもいいから灯りのあるところへ早く出ようということに決定。
真っ暗な山道をえっちらおっちら上り、さっき越えてきた稜線を再び逆に越え、ひたすら下るとようやく民家が現れ命拾い。
民家の庭先に立っていた地元のおっちゃんに道を尋ね、さらにしばらく走ったところで再び別の民家のドアをノック、晩酌中のおっちゃんに道をたずねたりしながら(都会だったら絶対ありえないね。田舎の人は親切だ。)ようやく海沿いの国道に出てこれた時は一同歓喜。7時過ぎになんとか車に戻ることが出来ました。
ロード組と約束していた予定集合時刻は3時で、実に4時間の大遅刻。本当に申し訳ありませんでした。
なにはともあれ助かった。
山で遭難する典型的なパターンは、下山を焦ってどんどん「下へ下へ」と進んでしまうことだそうです。
下に進んでしまうと、上ることも下ることも出来ないガケに出て進退窮まったり、谷底に滑落して身動き取れなくなって遭難する可能性が高くなる。
なので、迷ったと思ったらとりあえず「上へ上へ」進むのが正しい。上へ進んで稜線に出れば必ず安全な道がどこかにある。それが結局生き残るための近道。
まあそんな本格的な山での話では無いにしろ、迷ってる最中はかなり本気で焦りました。
今回は、みかん畑の枝道地獄で往生際悪くいつまでも下へ下へ向かうことなく再び稜線を越える判断をしたのが最大のポイントだったようです。メデタシメデタシ。
それからみんなで河津桜を間近に望む露天風呂で汗を流し、近所のソバ屋でソバ食べて天城越え~伊豆スカイライン~箱根新道~小田厚~東名で家に帰りついたのは午前1時半を回っていました。疲れた。実に疲れた。でもいろいろとスリリングで楽しかったな。
みなさん、これに懲りずぜひまた行きましょう。次回は本当に「草原の中を海に向かってダウンヒル!」やりましょう。
最後に、車を出してくれた店長&ヒゲ坊主さん、帰路交代で運転してくれたドライバーの皆様、ロードで車回収サポートしてくれた皆様に心より感謝。ありがとうございました。
集合時点からいろいろありながらもなんとかかんとか東伊豆の海岸線を辿って河津の街へ。
途中伊東の手前で暴発寸前の膀胱を抱えて冷や汗が背中を伝うも、ギリギリでなんとか道端の公園のトイレで放出。助かった。でも実はその100m先に広い駐車場を備えたきれいなトイレがあったのでした。残念。悔しいのでそのトイレにもきっちりマーキングしておきました。
河津の街は今まさに河津桜満開。桃のように濃いピンクの花が一面に咲き乱れる様は圧巻。
その中に、数十羽のメジロが群がり蜜を吸っている1本の木が!メジロフェチの私には夢のようなその光景に思わず乱心。取り乱しそうになってしまいました。
メジロの方も狂喜乱舞していたようで、枝にぶら下がってイナバウアー決めながらアクロバティックに蜜を吸うやつもいたり。
観光客で賑わう河津の街から30分ほど車で移動、某所に車をデポして準備して出発!
今回の参加者は先導のにたお~氏を初め、店長、ag氏、sada氏、uwtk氏、IZ氏、ヒゲ坊主氏に私の8名。(そのほか、I崎氏、A井氏、T尾氏、Y氏の4人がロードで車の回収にあたってくれました。心より感謝)
まずは平均斜度12%前後、最大斜度17%の5kmの舗装路ヒルクラ。
ゆっくり行こうと思っていたらsada氏、ag氏が先行でグイグイ行くので釣られてちょっとがんばってしまった。ゼーハーゼーハー。でも最後は結局若者にたお~氏とag氏に捲くられて終了。
バス停で一旦休憩。
走っていると暑いけど止まると激しく寒いので体が冷える前にさっさと出発。
ここからさらに斜度がきつくなる林道っぽい舗装路をしばらく上り、ようやくダートに突入。
途中の分岐道を「こっちの方が距離が500mくらい長い(と標識に書いてある)から斜度はゆるいんじゃない?」と判断し分岐を左へ。
するといきなり快適なシングルトラックの下りが出現。下る。下る。どんどん下る。
500mどころか1kmくらい下りっぱなしな気がする。こ、これは・・・。
やはり来ました。そう、下った後は当然上る。乗車率ゼロの急傾斜な完全押し担ぎ道を延々と登る。
結局小一時間押し担ぎを続けてようやく尾根筋のダブルトラックに到着。あー腰が痛い。
雪の残る尾根道で体中から湯気を立ち上らせる8人の男たち。ムサイ。よかった誰にも会わなくて(結局この日はこれ以降山の中では誰にも会いませんでした)。
そこから尾根筋をちょいと下っていくと、山の中にひっそりと佇む神秘的な池があり、
その池のほとりで昼食休憩。
ここは車道が無く、最寄の駐車場から最低でも一時間は山道を歩いてこないといけない場所。
そんな山の中の俗化とは無縁の神秘的な池畔で取る静かな昼食は最高!
しかし標高1300mの山上湖(池)は気温6度で風強く、じっとしてると強烈に寒い。
というわけでさっさと(といっても小一時間休んでましたが)出発。
この時点で既に時刻は2時半。冬の日は釣瓶落とし。先は長い。急がねば。
そこからはダブルトラックとシングルトラックが交互に出現。
相変わらずの押し担ぎもあり、下りは下りでエクストリームな階段激下りありで手首プルプル。
長い階段をうなだれて黙々と上る一行。
なんだか、巨大な石臼を回し続けるローマ時代の奴隷みたいな光景ですな。
これは途中のとあるピークに立っていた標識の柱の中が朽ちて空洞になったところに苔がびっしりと生え、そこから芽を出したと思われる小さな木。
風雪に耐えてよくがんばった(ている)!感動した!
というわけで感動にむせびつつ先を急ぎます。
ここから先はノースショア系エクストリーム(よく意味わからず言ってます間違ってたらすみません)な激下りが続く区間。
ちょっとしたライン取りのミスが前転~骨折に繋がりかねない危険なセクションなので、一気に緊張が高まります。
実際、名手にたお~氏や最新型の新車を投入した店長も転倒したりして、こちらも冷汗が背中を伝います。
最近まで、私の自転車のフロントサス(Manitou R7 2006年モデル?)はなんだかとても頼りなく、路面追従性が低く、とにかくフロントが逃げる感じで怖く、「あー、FOXのサス欲しー。」などと思っていました。
今までは、サグ出しのセオリーである(と思っている)ストローク量の1/3が1G状態で沈むようにエア圧を調整していた(だいたい5bar)のですが、今回思い立って7barほど入れてみたところ、連続する階段下りやガレガレの岩場でもしっくりと落ち着いて全然怖くない。
エア圧7barだと1G状態でストローク量の10%強くらいしか沈まないのですが、どうやらこのサスにはそれくらいのセッティングが合っているようです。サスペンションは奥が深い。
そんな感じで、途中で適度に休憩を入れつつ過激な下り区間をホイホイとクリア。
最後の山を越えればそこから先は太平洋に向かって草原の中を豪快にダウンヒル!
のはずだったのですが、時間がかなり押してしまい今回はその区間を断念、山裾を巻いて迂回、そのまま下界に向かうルートを選択。残念ですが、日が暮れる前までに帰りつかねばヤバイので仕方ありません。
軽トラも上がってくるダブルトラックの林道をしばらく下るとやがて道は広大な草原の中を縫う舗装路に。
そのまま大人しく舗装路を下れば下界に降りられるのですが、降り着く場所は車をデポしている町と山一つ隔てた隣町。
車に帰るには、交通量の多い国道で山越えせねばならず、それはちょっと面倒くさい。
なので、隣街に下りてしまう前に山を越えてしまおうという話になりました。
おあつらえ向きに、ちょうど目の前にその山の稜線が見えている。稜線まで直線距離で100mくらい。比高はせいぜい30m程。しかもその稜線上にはシングルトラックのような道が見えている。
これは行くしかない、とその稜線に続く(と思われる)細いダートを辿る・・・・と、いつのまにか道はススキの原に飲まれて消滅。稜線はすぐそこなのに。
一同、しばしあーでもないこーでもないと軍議の結果、「行ってまえ!」と一決。
大人の背丈ほどもあるススキを掻き分けてヤブコギでなんとか稜線にたどり着く。
この時点で既に5時過ぎ。刻一刻と夕闇が迫る中、反対側の谷へ通じる道を求めて稜線上を走行。しかし、結局谷へ下る道は無く、稜線上の道も最後はお約束の断崖絶壁に突き当たりThe End。陽は既に沈み、夕闇は加速度的に迫ってくる。
おいおいマジかよ。これって典型的な遭難パターン?背筋に冷たいものが走る。
しかし、ここは八甲田山ではなく伊豆。天は我々を見捨てなかった。
突き当たった断崖絶壁(のように見えたけど実際には斜度40度(パーセントではなく)くらいの急斜面)の遥か下のほうに一筋の黒い舗装路が見える。あそこまで下ればなんとかなる。
というわけで、全員でガケのような急斜面を転がるように駆け下る。
これが実際の傾斜。
この斜度、上から見たら壁にしか見えません。
しかも、斜面にはこんな物騒なもの(散弾の薬莢)がパラパラと散乱。
もうこうなったら矢でも鉄砲でも降って来い!気分は鵯越を駆け下る義経軍。
全員で雄叫び(というか悲鳴)をあげつつ、転がるように落下してきました。
そんなこんなでなんとか真っ暗になる前に舗装路に下りてくることが出来て一安心。
あとはこの道を辿って山を越えれば帰り着ける・・・と安心したのも束の間。
その道を一旦登って稜線を越え、下りに入ると道はいくつもの分岐で枝分かれを始める。
その中で一番太くて方角的にも合っている道をしばらく進むと細いダートになり、最後は行き止まり。
ちょっと引き返して分岐を別の方向に進んでもやはり行き止まり。そんなことを何度か繰り返しているうちにすっかり辺りは闇に包まれる。ヤバイ。今日はこんなに遅くなる予定じゃなかったので、みんなライトを持っていない。
どうやらその道は、山の斜面に点在するミカン畑を結ぶ作業道のような感じで、もしかしたら全部行き止まりなのかもしれない。
ここで最終判断、引き返して稜線を逆に今来た方へ向けて越え、隣町でもいいから灯りのあるところへ早く出ようということに決定。
真っ暗な山道をえっちらおっちら上り、さっき越えてきた稜線を再び逆に越え、ひたすら下るとようやく民家が現れ命拾い。
民家の庭先に立っていた地元のおっちゃんに道を尋ね、さらにしばらく走ったところで再び別の民家のドアをノック、晩酌中のおっちゃんに道をたずねたりしながら(都会だったら絶対ありえないね。田舎の人は親切だ。)ようやく海沿いの国道に出てこれた時は一同歓喜。7時過ぎになんとか車に戻ることが出来ました。
ロード組と約束していた予定集合時刻は3時で、実に4時間の大遅刻。本当に申し訳ありませんでした。
なにはともあれ助かった。
山で遭難する典型的なパターンは、下山を焦ってどんどん「下へ下へ」と進んでしまうことだそうです。
下に進んでしまうと、上ることも下ることも出来ないガケに出て進退窮まったり、谷底に滑落して身動き取れなくなって遭難する可能性が高くなる。
なので、迷ったと思ったらとりあえず「上へ上へ」進むのが正しい。上へ進んで稜線に出れば必ず安全な道がどこかにある。それが結局生き残るための近道。
まあそんな本格的な山での話では無いにしろ、迷ってる最中はかなり本気で焦りました。
今回は、みかん畑の枝道地獄で往生際悪くいつまでも下へ下へ向かうことなく再び稜線を越える判断をしたのが最大のポイントだったようです。メデタシメデタシ。
それからみんなで河津桜を間近に望む露天風呂で汗を流し、近所のソバ屋でソバ食べて天城越え~伊豆スカイライン~箱根新道~小田厚~東名で家に帰りついたのは午前1時半を回っていました。疲れた。実に疲れた。でもいろいろとスリリングで楽しかったな。
みなさん、これに懲りずぜひまた行きましょう。次回は本当に「草原の中を海に向かってダウンヒル!」やりましょう。
最後に、車を出してくれた店長&ヒゲ坊主さん、帰路交代で運転してくれたドライバーの皆様、ロードで車回収サポートしてくれた皆様に心より感謝。ありがとうございました。
by namifujisan
| 2009-02-12 14:28
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