2008年 07月 29日
修善寺5時間耐久 レポート(長文注意) |
2008年7月26日(土)、遥か欧州は仏国で行われている某有名自転車レースの勝者を決める最後の個人TTが行われたその同じ日に、極東の島国で行われた「地獄の猛暑レース」のレポートです。
私が初めてこの「修善寺5時間耐久レース」に出場したのは昨年のこと。
その時は3名チーム x 2、4名チーム x 1 の計10名で参加した我が軍ですが、今回は私とdabe氏の2名のみ。しかも2人ともソロ。なんともこじんまりした陣容です。
(友軍のすこっとさんも2名チームで出場されています)
「上りと下りだけ、平地が全く無い」修善寺は私が最も苦手とするコース。
しかも、ダラダラした上りが長く続き、ゴール前が一番キツイ上りになる逆周り(=今回の周回方向)は本当に嫌い。超苦手。秀峰亭のところだけ上ればいい(激坂だけど)順周りの方が遥かに楽ですね。
そんなコースを、真夏の真昼(昼12時スタート)の炎天下に5時間も一人で走り続けるというなんとも超ド級のMなレースに38名もの変態物好きがソロで参加するようです。
ちなみにチーム参加は140チームほどなので、コース上には180名くらいが常に走っていることになります。
チーム参加ならボトルや補給食は交代を待つ間に自分で準備すればいいのですが、ソロだとそういうわけにもいかず。
というわけで今回は妻にボトル&補給食係をお願いしました。
結果的にはこのサポートが無ければ完走すら難しかったかも。助かりました。
朝は6時起床、7時出発。通常なら2時間ちょっとで着くので余裕だろうと思ったのですが、甘かった。
東名に入るといきなりの渋滞。海老名SA過ぎまでノロノロで、箱根新道を越えて三島の街に入った時点で既に10時前。これはギリギリだ。
それでも三島に来たら素通りするわけにはいかない。きっちり三嶋大社にお参りします。
滞在時間10分で三嶋大社の駐車場をスクランブル発進し修善寺方面へ向かうも、国道がこれまた渋滞。
仕方なくカーナビが指し示す裏道をクネクネと周ってCSCの駐車場に着いたのが11時をちょっと回った頃。ギリギリセーフだけど、かなり巻いていかないと間に合わない。焦るぜ。
スクランブルで着替え~自転車の準備をし、クーラーボックスやら工具やらの運搬は妻に任せて早速アップを兼ねた試走へ。なんとかギリギリで一周試走出来ました。
が、なんとなく息が苦しい。どうやら先週半ばから風邪気味だったのが響いているようで、心拍計のバンドが苦しい。まさに調子が良い時は全く気にならない心拍バンドですが、調子が悪いときは無性に気になる。今日はダメだな。。。
試走から戻ってくるとdabe氏は既にスタンバイOK状態。
「あまりにも遅いから、来ないのかと思った。」とのこと。心配させてスマンスマン。
ここで早速召集がかかり、スタートラインに並ぶ。
MCが「現在、気温38度でーす!」と楽しそうに言っています。。。。
で、昨年同様の「プアーン!」という気の抜けるようなホーンの音でスタート。
昨年はしょっぱなからラバネロの選手の激烈ダッシュでものすごいハイスピードのスタートとなったのですが、今年は比較的おだやか。
やはり38度という狂気の気温が皆の闘争心を著しく削いでいるようです。
長丁場の我らは焦らずゆるゆると。
それにしても暑い。気温と路面からの輻射熱があいまって体感温度は間違いなく40度を越えている感じ。
下りは汗が気化して多少冷えるのでまだマシですが、上りはもう地獄。
特に二号橋からの長い上りはほとんど日陰区間が無く死にそう。
チームの人たちはガンガン勢いよく走っていきますが、こちとらそんな走りしてたら間違いなく死ぬので、上りはあくまでもマイペースで走り、下りでタイムを縮める作戦です。
なので、下りは攻めます攻めます!
180人がコース上に散らばっているため集団になることも無く、かなり自由なライン取りで下りのヘアピンや秀峰亭のコーナーを高速で攻められる。これは超キモチE!
しかし普段なかなか練習する機会の少ない下りのキツイコーナーだけに、オーバーランする人がしょっぱなから続出。
特に秀峰亭の左コーナーでは4周目くらいまでは毎回誰かがオーバーランで落車していました。私のすぐ目の前の人が突っ込んでいったのも2回ありました。
コースアウトしない人でも、上半身がガチガチに固まっておっかなびっくりコーナリングしている人が多く、複数でコーナーに入ると貰い事故の危険が高いので出来るだけ前後に誰も居ない状況でコーナリングしようと心に決める。
それにしても心拍がなかなか落ち着かず、いつまでたっても上りは心臓バクバクで苦しい。
心拍バンドも相変わらず苦しい。
辛抱たまらず3周目の上りで心拍バンドを外し、バックポケットに押し込むとアラ不思議!一気に楽になりました。
そこからは息も上がらなくなり完全な巡航モード。上りは流して下りで攻めるパターンで1時間/5周を終えると水が底をついたので最初のピットイン。
ボトルは2本ワンセット。
1本はポラーの保冷ボトルに氷+水、もう1本はCCDボトルにCCD。
水の方は主に頭からぶっかけるラジエーター液のようなものなので、飲むのは主にCCD。
最初のピットインなのでまだそれほど疲れも無く、ボトル2本を妻から受け取ってすぐにピットアウト。この時点ではまだまだ元気だった。
その後は2時間ちょい経過時点で2回目のピットイン。この時点で10周と、悪くないペース。目標の25周はなんとか達成出来そうな気がしたのですが・・・。
時刻は14:00を回り、日差しと暑さがピークに達すると急激にペースが落ちてきた。
いくら氷水をぶっかけても回復しない。若干吐き気と寒気がするので、軽い熱中症になりうかけている模様。
dabe氏もかなりヤラレてる模様。
二人ともかなりヘロヘロ。
ここで無理したら元も子も無いので、とにかく上りはペースを落とす(上り始めからインナー X ロー固定)。
その分を下りで取り返さねばならないので、それまで以上にガンガン攻める。
そんな最中、14:40を過ぎた頃、秀峰亭手前のヘアピンでやってしまいました。
私のすぐ後ろに一人選手がいる状況、その選手が大外のラインを取ったのでラインが交錯しないように私はインベタのラインでコーナーに進入。
ちょっとオーバースピード気味で外側に膨らみそうになり、ラインをキープするために更に深くバンクさせたその瞬間に「ズルッ!」と前後輪が同時に滑り、パタンと倒れてそのままズザーッとアウト側のフェンス付近まで滑走。
後ろの選手は間一髪交わしてくれたようで助かりました。
ケージから外れてコース中央へ転がりかけたボトルをなんとかキャッチし、自転車を抱えて大急ぎでフェンス際まで退避。
傷はとりあえず肩と腕の擦過傷のみ、骨折や打撲は無い模様。自転車の方は奇跡的にレバーがちょっと内側に入り込んでしまったのみでその他はほぼ無傷。レバーが動いた影響でブレーキがホイールに干渉してホイールが回らなくなっていたので開放レバーを解除してやり、振れが出ていないことを確認して再スタート。
この間おそらく5分くらい。その間にdabe氏が抜いていったけど、高速コーナリング中なので多分気づいていないだろう。
レバーが内側に入ってしまってとても持ちにくいハンドルを恐る恐る握ってどうにかこうにかピットまでたどり着き、ズタボロのジャージとレーパンにビックリしている妻に「全然大丈夫!」とカラ元気を見せつつ(本当は物凄く痛かったんですが)、傷口に水をかけてもらい(悶絶)、曲がったレバーを直して再出発。
今までCORSA-EVO-CXのグリップ性能に全幅の信頼を寄せていた私。このタイヤは絶対滑らないんではないか?などと錯覚していましたが、限界を超えれば滑る。当たり前です。
今回、このタイヤの限界を身をもって知ることが出来たのは大きな収穫。怪我の功名ってやつですね。
それにしても、ズタボロになったCW-Xがみすぼらしいですね。
その後は暑さと痛さで更にペースダウン。
仕舞には1周15~16分というありえないペースにまで落ち、完全にヘロヘロ。
一度、スタート直後の上りを登りきったところでコース脇に寄って足をついて数分休憩までしてしまうほど。
そんなこんなで時刻は16:00を回り、残り1時間に。
現在のペースだとあと4周いけるかどうか。陽はようやく少し傾き始め、若干涼しくなってきた(14:00頃に比べれば)。最後の力を振り絞っていきますか。でも、もう正直言って今すぐやめたい気分です。。。
16:30を回った頃、後方から「大丈夫ですか?」と偉大なるホビーレーサー・M田さん@オーベストに声をかけていただいた。あまりにもヘロヘロな私の姿を見て不憫に思ったのか、はたまた傷&血だらけズタボロな風情を哀れんでくれたのか。どちらにしてもその激励(?)のおかげでちょっと元気が回復しました。
同じソロを走っている選手とは思えない軽快なペダリングであっという間に視界から消えてゆくM田さんの背中に感謝しつつ、残りの時間ひたすらペダルを踏む。
それにしてもM田さんに抜かされたのはこれが最初で最後だった。本当なら5周くらいラップされても不思議ではないのに、何かトラブルでもあったのだろうか。
ここに来て、タイムは12分台くらいまで回復してきました。陽がかなり傾いて凶暴な日差しが和らいだせいでしょうか。
上りもスイスイと楽に走れるようになった・・・と思ったのもつかの間。
右足のモモ→右足のフクラハギ→左足のモモ→左足のフクラハギ、と痙攣さんの連続アタックに見舞われ、悶絶しながらペダルを踏む。参りました。
そしていよいよ16:55、最後の周回に入る。ゴール時点で17:00を過ぎるのが確実なこの周回は、カウントされるのかされないのかよくわからないけどとりあえず走っときましょう。
ヘロヘロでコントロールラインを通過する私。
dabe氏もその直後に最終周回に入ったようです。こちらもかなりヤラレてますな。
もう本当にヘロヘロですが、これで最後を思えばかなり気が楽。
最後の2号橋からの坂を名残惜しむように噛みしめながら登る・・・ってウソです。
もう二度と登りたくねー!爆破したろかこのコース!と毒づきながら登る。
そして最後のゴール前の坂をヘロヘロでクリアして歩くような速度でゴール。
MCのオッサンが昨年同様、自作の曲の弾き語りでしきりに皆の感動を誘おうと必死ですが、やってるこっちは感動もヘッタクレもありません。とにかく終わったことがただただ嬉しい。
(妻は「結構感動した!」と言ってましたが)
とりあえず自転車を置いて地面にへたり込むも、地面が余りにも熱くて飛び上がりそうになる。最後の最後まで地獄や~。
ほどなくdabe氏もゴール!
なるほど、夕日を背にゆっくりとゴールに入ってくる姿は、客観的に見るとなかなか感動するものですな。イイ!
あまりの疲労に2人ともしばらく呆然と立ち尽くした後は表彰式(すこっとさんおめでとう!)やら抽選会(何も当たらず)やらが終わるまで会場に留まった後に撤収。
乾燥完走したぜ!
でもヘロヘロだぜ!
その後はお決まりの「ゆーさろん」で温泉。
イモ洗い状態でゴッタ返す洗い場で5分ほど順番待ちの後ようやく体を洗うことが出来ました。
覚悟を決めて悶絶しながら傷にシャワーを当てて砂やゴミを洗い流し、湯船に浸かることなく(さすがにそこまで勇気は無かった)撤収。
本来ならdabe氏と3人で軽く祝杯(もちろんジュースで)でも挙げて帰りたいところだったのですが、とりあえず傷の手当てをしないと全く落ち着けないのでdabe氏とは温泉の駐車場で流れ解散。
その後は三島方面へ向かう途中で発見したドラッグストアで「キズパワーパッド」12枚入りを購入、早速駐車場でベタベタと患部に貼り付け、そのパワーに驚愕しつつ帰還。
貼った瞬間に痛みがスーっと引いていくのは驚きでした。
擦過傷。腕1箇所、肘1箇所、足&モモ数箇所。かなりヤケドに近い。
キズパワーパッド貼付直後。
しばらくすると色が白くなってきます。
これはなかなかスグレモノです。
患部から染み出してくる体液をパッド表面のゲルが吸収して湿潤環境を長時間維持してくれます。
が、
体液がキャパをオーバーしたら端から漏れてきます。
知らぬうちに漏れてくるので、気が付いたらシャツとかパンツ、布団が膿まみれという惨劇に。
なので、今は裏技で上から「女性用のとある製品」を貼っています。これで夜も安心です。
(メモ1)
水消費量
水+氷:保冷ボトル4本(2L)
CCD:CCDボトル3本(1.5L)
補給食消費量
パワージェル(梅):4本
カーボショッツ(ライム):3本
ヴァームセリー:1/3本
(メモ2)
中盤、一号橋のコース上左端に「注意」という看板が立てられた。
ベニヤ板に手書きしたもので、路面の色と看板の色が似ているので直前に来るまで気づかず、いきなり目の前に現れたのでかなりドキっとした。
コース上で一番スピードが乗るところに何故?危ねーじゃねーか!とコントロールラインで係員に抗議したが「あー、はいはい(笑)」みたいな対応で全くとりあってもらえずかなりムカついた。
あの看板は一体何だったんでしょうか?
あんなところに「注意」という看板が必要な意味がわからない。
どうしても設置したいならせめてコース外に設置しなさい!
(メモ3)
帰りの箱根新道でウリ坊が2匹道路を横断していた。
あやうく轢くところだった。危ない危ない。
(メモ4)
箱根新道の料金所でひっくり返っているクワガタのメスを発見、不憫に思い拾って傍らの林に投げ込んでやったら大きな蜘蛛の巣にストライク!でっかい蜘蛛がツツーっと寄ってきた。慌てて救出して再び安全なところへ放流。危なかった。
私が初めてこの「修善寺5時間耐久レース」に出場したのは昨年のこと。
その時は3名チーム x 2、4名チーム x 1 の計10名で参加した我が軍ですが、今回は私とdabe氏の2名のみ。しかも2人ともソロ。なんともこじんまりした陣容です。
(友軍のすこっとさんも2名チームで出場されています)
「上りと下りだけ、平地が全く無い」修善寺は私が最も苦手とするコース。
しかも、ダラダラした上りが長く続き、ゴール前が一番キツイ上りになる逆周り(=今回の周回方向)は本当に嫌い。超苦手。秀峰亭のところだけ上ればいい(激坂だけど)順周りの方が遥かに楽ですね。
そんなコースを、真夏の真昼(昼12時スタート)の炎天下に5時間も一人で走り続けるというなんとも超ド級のMなレースに38名もの
ちなみにチーム参加は140チームほどなので、コース上には180名くらいが常に走っていることになります。
チーム参加ならボトルや補給食は交代を待つ間に自分で準備すればいいのですが、ソロだとそういうわけにもいかず。
というわけで今回は妻にボトル&補給食係をお願いしました。
結果的にはこのサポートが無ければ完走すら難しかったかも。助かりました。
朝は6時起床、7時出発。通常なら2時間ちょっとで着くので余裕だろうと思ったのですが、甘かった。
東名に入るといきなりの渋滞。海老名SA過ぎまでノロノロで、箱根新道を越えて三島の街に入った時点で既に10時前。これはギリギリだ。
それでも三島に来たら素通りするわけにはいかない。きっちり三嶋大社にお参りします。
滞在時間10分で三嶋大社の駐車場をスクランブル発進し修善寺方面へ向かうも、国道がこれまた渋滞。
仕方なくカーナビが指し示す裏道をクネクネと周ってCSCの駐車場に着いたのが11時をちょっと回った頃。ギリギリセーフだけど、かなり巻いていかないと間に合わない。焦るぜ。
スクランブルで着替え~自転車の準備をし、クーラーボックスやら工具やらの運搬は妻に任せて早速アップを兼ねた試走へ。なんとかギリギリで一周試走出来ました。
が、なんとなく息が苦しい。どうやら先週半ばから風邪気味だったのが響いているようで、心拍計のバンドが苦しい。まさに調子が良い時は全く気にならない心拍バンドですが、調子が悪いときは無性に気になる。今日はダメだな。。。
試走から戻ってくるとdabe氏は既にスタンバイOK状態。
「あまりにも遅いから、来ないのかと思った。」とのこと。心配させてスマンスマン。
ここで早速召集がかかり、スタートラインに並ぶ。
MCが「現在、気温38度でーす!」と楽しそうに言っています。。。。
で、昨年同様の「プアーン!」という気の抜けるようなホーンの音でスタート。
昨年はしょっぱなからラバネロの選手の激烈ダッシュでものすごいハイスピードのスタートとなったのですが、今年は比較的おだやか。
やはり38度という狂気の気温が皆の闘争心を著しく削いでいるようです。
長丁場の我らは焦らずゆるゆると。
それにしても暑い。気温と路面からの輻射熱があいまって体感温度は間違いなく40度を越えている感じ。
下りは汗が気化して多少冷えるのでまだマシですが、上りはもう地獄。
特に二号橋からの長い上りはほとんど日陰区間が無く死にそう。
チームの人たちはガンガン勢いよく走っていきますが、こちとらそんな走りしてたら間違いなく死ぬので、上りはあくまでもマイペースで走り、下りでタイムを縮める作戦です。
なので、下りは攻めます攻めます!
180人がコース上に散らばっているため集団になることも無く、かなり自由なライン取りで下りのヘアピンや秀峰亭のコーナーを高速で攻められる。これは超キモチE!
しかし普段なかなか練習する機会の少ない下りのキツイコーナーだけに、オーバーランする人がしょっぱなから続出。
特に秀峰亭の左コーナーでは4周目くらいまでは毎回誰かがオーバーランで落車していました。私のすぐ目の前の人が突っ込んでいったのも2回ありました。
コースアウトしない人でも、上半身がガチガチに固まっておっかなびっくりコーナリングしている人が多く、複数でコーナーに入ると貰い事故の危険が高いので出来るだけ前後に誰も居ない状況でコーナリングしようと心に決める。
それにしても心拍がなかなか落ち着かず、いつまでたっても上りは心臓バクバクで苦しい。
心拍バンドも相変わらず苦しい。
辛抱たまらず3周目の上りで心拍バンドを外し、バックポケットに押し込むとアラ不思議!一気に楽になりました。
そこからは息も上がらなくなり完全な巡航モード。上りは流して下りで攻めるパターンで1時間/5周を終えると水が底をついたので最初のピットイン。
ボトルは2本ワンセット。
1本はポラーの保冷ボトルに氷+水、もう1本はCCDボトルにCCD。
水の方は主に頭からぶっかけるラジエーター液のようなものなので、飲むのは主にCCD。
最初のピットインなのでまだそれほど疲れも無く、ボトル2本を妻から受け取ってすぐにピットアウト。この時点ではまだまだ元気だった。
その後は2時間ちょい経過時点で2回目のピットイン。この時点で10周と、悪くないペース。目標の25周はなんとか達成出来そうな気がしたのですが・・・。
時刻は14:00を回り、日差しと暑さがピークに達すると急激にペースが落ちてきた。
いくら氷水をぶっかけても回復しない。若干吐き気と寒気がするので、軽い熱中症になりうかけている模様。
dabe氏もかなりヤラレてる模様。
二人ともかなりヘロヘロ。
ここで無理したら元も子も無いので、とにかく上りはペースを落とす(上り始めからインナー X ロー固定)。
その分を下りで取り返さねばならないので、それまで以上にガンガン攻める。
そんな最中、14:40を過ぎた頃、秀峰亭手前のヘアピンでやってしまいました。
私のすぐ後ろに一人選手がいる状況、その選手が大外のラインを取ったのでラインが交錯しないように私はインベタのラインでコーナーに進入。
ちょっとオーバースピード気味で外側に膨らみそうになり、ラインをキープするために更に深くバンクさせたその瞬間に「ズルッ!」と前後輪が同時に滑り、パタンと倒れてそのままズザーッとアウト側のフェンス付近まで滑走。
後ろの選手は間一髪交わしてくれたようで助かりました。
ケージから外れてコース中央へ転がりかけたボトルをなんとかキャッチし、自転車を抱えて大急ぎでフェンス際まで退避。
傷はとりあえず肩と腕の擦過傷のみ、骨折や打撲は無い模様。自転車の方は奇跡的にレバーがちょっと内側に入り込んでしまったのみでその他はほぼ無傷。レバーが動いた影響でブレーキがホイールに干渉してホイールが回らなくなっていたので開放レバーを解除してやり、振れが出ていないことを確認して再スタート。
この間おそらく5分くらい。その間にdabe氏が抜いていったけど、高速コーナリング中なので多分気づいていないだろう。
レバーが内側に入ってしまってとても持ちにくいハンドルを恐る恐る握ってどうにかこうにかピットまでたどり着き、ズタボロのジャージとレーパンにビックリしている妻に「全然大丈夫!」とカラ元気を見せつつ(本当は物凄く痛かったんですが)、傷口に水をかけてもらい(悶絶)、曲がったレバーを直して再出発。
今までCORSA-EVO-CXのグリップ性能に全幅の信頼を寄せていた私。このタイヤは絶対滑らないんではないか?などと錯覚していましたが、限界を超えれば滑る。当たり前です。
今回、このタイヤの限界を身をもって知ることが出来たのは大きな収穫。怪我の功名ってやつですね。
それにしても、ズタボロになったCW-Xがみすぼらしいですね。
その後は暑さと痛さで更にペースダウン。
仕舞には1周15~16分というありえないペースにまで落ち、完全にヘロヘロ。
一度、スタート直後の上りを登りきったところでコース脇に寄って足をついて数分休憩までしてしまうほど。
そんなこんなで時刻は16:00を回り、残り1時間に。
現在のペースだとあと4周いけるかどうか。陽はようやく少し傾き始め、若干涼しくなってきた(14:00頃に比べれば)。最後の力を振り絞っていきますか。でも、もう正直言って今すぐやめたい気分です。。。
16:30を回った頃、後方から「大丈夫ですか?」と偉大なるホビーレーサー・M田さん@オーベストに声をかけていただいた。あまりにもヘロヘロな私の姿を見て不憫に思ったのか、はたまた傷&血だらけズタボロな風情を哀れんでくれたのか。どちらにしてもその激励(?)のおかげでちょっと元気が回復しました。
同じソロを走っている選手とは思えない軽快なペダリングであっという間に視界から消えてゆくM田さんの背中に感謝しつつ、残りの時間ひたすらペダルを踏む。
それにしてもM田さんに抜かされたのはこれが最初で最後だった。本当なら5周くらいラップされても不思議ではないのに、何かトラブルでもあったのだろうか。
ここに来て、タイムは12分台くらいまで回復してきました。陽がかなり傾いて凶暴な日差しが和らいだせいでしょうか。
上りもスイスイと楽に走れるようになった・・・と思ったのもつかの間。
右足のモモ→右足のフクラハギ→左足のモモ→左足のフクラハギ、と痙攣さんの連続アタックに見舞われ、悶絶しながらペダルを踏む。参りました。
そしていよいよ16:55、最後の周回に入る。ゴール時点で17:00を過ぎるのが確実なこの周回は、カウントされるのかされないのかよくわからないけどとりあえず走っときましょう。
ヘロヘロでコントロールラインを通過する私。
dabe氏もその直後に最終周回に入ったようです。こちらもかなりヤラレてますな。
もう本当にヘロヘロですが、これで最後を思えばかなり気が楽。
最後の2号橋からの坂を名残惜しむように噛みしめながら登る・・・ってウソです。
もう二度と登りたくねー!爆破したろかこのコース!と毒づきながら登る。
そして最後のゴール前の坂をヘロヘロでクリアして歩くような速度でゴール。
MCのオッサンが昨年同様、自作の曲の弾き語りでしきりに皆の感動を誘おうと必死ですが、やってるこっちは感動もヘッタクレもありません。とにかく終わったことがただただ嬉しい。
(妻は「結構感動した!」と言ってましたが)
とりあえず自転車を置いて地面にへたり込むも、地面が余りにも熱くて飛び上がりそうになる。最後の最後まで地獄や~。
ほどなくdabe氏もゴール!
なるほど、夕日を背にゆっくりとゴールに入ってくる姿は、客観的に見るとなかなか感動するものですな。イイ!
あまりの疲労に2人ともしばらく呆然と立ち尽くした後は表彰式(すこっとさんおめでとう!)やら抽選会(何も当たらず)やらが終わるまで会場に留まった後に撤収。
でもヘロヘロだぜ!
その後はお決まりの「ゆーさろん」で温泉。
イモ洗い状態でゴッタ返す洗い場で5分ほど順番待ちの後ようやく体を洗うことが出来ました。
覚悟を決めて悶絶しながら傷にシャワーを当てて砂やゴミを洗い流し、湯船に浸かることなく(さすがにそこまで勇気は無かった)撤収。
本来ならdabe氏と3人で軽く祝杯(もちろんジュースで)でも挙げて帰りたいところだったのですが、とりあえず傷の手当てをしないと全く落ち着けないのでdabe氏とは温泉の駐車場で流れ解散。
その後は三島方面へ向かう途中で発見したドラッグストアで「キズパワーパッド」12枚入りを購入、早速駐車場でベタベタと患部に貼り付け、そのパワーに驚愕しつつ帰還。
貼った瞬間に痛みがスーっと引いていくのは驚きでした。
擦過傷。腕1箇所、肘1箇所、足&モモ数箇所。かなりヤケドに近い。
キズパワーパッド貼付直後。
しばらくすると色が白くなってきます。
これはなかなかスグレモノです。
患部から染み出してくる体液をパッド表面のゲルが吸収して湿潤環境を長時間維持してくれます。
が、
体液がキャパをオーバーしたら端から漏れてきます。
知らぬうちに漏れてくるので、気が付いたらシャツとかパンツ、布団が膿まみれという惨劇に。
なので、今は裏技で上から「女性用のとある製品」を貼っています。これで夜も安心です。
(メモ1)
水消費量
水+氷:保冷ボトル4本(2L)
CCD:CCDボトル3本(1.5L)
補給食消費量
パワージェル(梅):4本
カーボショッツ(ライム):3本
ヴァームセリー:1/3本
(メモ2)
中盤、一号橋のコース上左端に「注意」という看板が立てられた。
ベニヤ板に手書きしたもので、路面の色と看板の色が似ているので直前に来るまで気づかず、いきなり目の前に現れたのでかなりドキっとした。
コース上で一番スピードが乗るところに何故?危ねーじゃねーか!とコントロールラインで係員に抗議したが「あー、はいはい(笑)」みたいな対応で全くとりあってもらえずかなりムカついた。
あの看板は一体何だったんでしょうか?
あんなところに「注意」という看板が必要な意味がわからない。
どうしても設置したいならせめてコース外に設置しなさい!
(メモ3)
帰りの箱根新道でウリ坊が2匹道路を横断していた。
あやうく轢くところだった。危ない危ない。
(メモ4)
箱根新道の料金所でひっくり返っているクワガタのメスを発見、不憫に思い拾って傍らの林に投げ込んでやったら大きな蜘蛛の巣にストライク!でっかい蜘蛛がツツーっと寄ってきた。慌てて救出して再び安全なところへ放流。危なかった。
by namifujisan
| 2008-07-29 19:58
| レース