2008年 06月 16日
蛍と狐 |
日曜日、和田峠から帰ってすぐに青梅方面へ車で出発。
往路は100%妻の運転。だいぶマシになってきましたが、やはり要所要所でまだ怖い。運転を任せて昼寝、というのにはまだまだ先が長そうです。
で、青梅に着いたらすぐさま吉野梅郷入り口にある梅の即売所へ。
しかし、まだ少し梅の最盛期には早いそうで、手ごろな梅が売られていなかった。
仕方ないのでまた来週あたりに買いに来ることにして、青梅からはさっさと撤収。
その後、本日第二の目的地、「源氏蛍が乱舞する」と言われる某所へ移動。
ここは里山保全地区ということになっているらしく、なんともいい雰囲気です。
まだ陽が高いので保全地区内をブラブラと散策。
耕作放棄された田圃が小さな池のようになっているところにはイモリやらオタマジャクシやらが動き回り、少年時代の血が騒ぎ出します。
とある池には小鴨を連れた親鴨なんかもいたりして、なんとも心和む風景。
と、妻が「あれ何?ネコ?イヌ?」と指差す方を見てみれば、
なんと、キツネでした!
単焦点レンズのカメラで写したのでちょっと小さくてわかりにくいですが、正真正銘のキツネ。
山すその小道を、我々を気にすることもなく悠々と軽やかに歩いて行きました。
なんとも堂々とした気品あるその風姿にしばし見とれる。
長いこと生きてきましたが、野性のキツネを昼間に生で見たのはこれが初めて。
感動しました。
キツネの興奮も冷めやらぬまま次第に暗くなっていく谷戸に立ち尽くして今か今かと蛍を待つも、8時前になっても全然現れない。
ようやく小さな平家蛍が一匹現れたものの、源氏はどこにも見えない。
うーん、まだちょっと時期が早かったのかな?まあいいか、平家一匹見えたし。帰るか。
と帰路に着きかけた時、数人の人がやってきました。
その中に地元のオジサンっぽい人が居て、聞くと源氏が現れるのはだいたい8時過ぎくらいからとの情報を得る。
なんだ、これから出るのか。ならもう少し粘ってみるか、と先ほどまで粘り続けていた場所に再び戻ると、果たして一際大きく輝く源氏蛍が一匹飛んでいるではないですか!
やった!帰らなくてよかった!ありがとうおっちゃん。
しかし、その場所では結局その一匹しか見ることは出来ず、ちょっと場所を変えてみることにして上流方面へ向かうと・・・。
木々の間にゆらゆらと、池の上空をゆらゆらと、そこかしこで源氏さんが光っている。
結局、この日は源氏蛍7匹ほどを見ることが出来ました。よかった。
子供の頃、大分の山の中の渓流で見た数百匹の源氏蛍が乱舞する光景が鮮烈に脳裏に焼きついている私としては、今回もそんな強烈な光景が見られるものと勝手に想像していただけに、ちょっと寂しい結果ではありましたが、曲りなりにも首都圏で自然の源氏蛍が見られるというだけでも凄いことでしょう。
もう少し気温が上がればもっと多くの源氏さんが飛び交うらしいので、またもう少ししたら見に行ってみたいと思います。
ちなみに今回我々を引き止めてくれた地元のオジサンによると、里山保全地区などに指定されてしまって、地元の人が勝手に草を刈ったりすることが出来なくなり、その結果草が伸び放題になって蛍にとっては逆に棲みにくい環境になってしまっているのだそうです。
人がちゃんと手を入れて、田圃は田圃としてきちんと耕作し、畦道の草は刈り、開けた水面を作ってやることが蛍にとっては棲みやすい環境になるのだそうです。
里山って、本来そういう場所なんですよね。
往路は100%妻の運転。だいぶマシになってきましたが、やはり要所要所でまだ怖い。運転を任せて昼寝、というのにはまだまだ先が長そうです。
で、青梅に着いたらすぐさま吉野梅郷入り口にある梅の即売所へ。
しかし、まだ少し梅の最盛期には早いそうで、手ごろな梅が売られていなかった。
仕方ないのでまた来週あたりに買いに来ることにして、青梅からはさっさと撤収。
その後、本日第二の目的地、「源氏蛍が乱舞する」と言われる某所へ移動。
ここは里山保全地区ということになっているらしく、なんともいい雰囲気です。
まだ陽が高いので保全地区内をブラブラと散策。
耕作放棄された田圃が小さな池のようになっているところにはイモリやらオタマジャクシやらが動き回り、少年時代の血が騒ぎ出します。
とある池には小鴨を連れた親鴨なんかもいたりして、なんとも心和む風景。
と、妻が「あれ何?ネコ?イヌ?」と指差す方を見てみれば、
なんと、キツネでした!
単焦点レンズのカメラで写したのでちょっと小さくてわかりにくいですが、正真正銘のキツネ。
山すその小道を、我々を気にすることもなく悠々と軽やかに歩いて行きました。
なんとも堂々とした気品あるその風姿にしばし見とれる。
長いこと生きてきましたが、野性のキツネを昼間に生で見たのはこれが初めて。
感動しました。
キツネの興奮も冷めやらぬまま次第に暗くなっていく谷戸に立ち尽くして今か今かと蛍を待つも、8時前になっても全然現れない。
ようやく小さな平家蛍が一匹現れたものの、源氏はどこにも見えない。
うーん、まだちょっと時期が早かったのかな?まあいいか、平家一匹見えたし。帰るか。
と帰路に着きかけた時、数人の人がやってきました。
その中に地元のオジサンっぽい人が居て、聞くと源氏が現れるのはだいたい8時過ぎくらいからとの情報を得る。
なんだ、これから出るのか。ならもう少し粘ってみるか、と先ほどまで粘り続けていた場所に再び戻ると、果たして一際大きく輝く源氏蛍が一匹飛んでいるではないですか!
やった!帰らなくてよかった!ありがとうおっちゃん。
しかし、その場所では結局その一匹しか見ることは出来ず、ちょっと場所を変えてみることにして上流方面へ向かうと・・・。
木々の間にゆらゆらと、池の上空をゆらゆらと、そこかしこで源氏さんが光っている。
結局、この日は源氏蛍7匹ほどを見ることが出来ました。よかった。
子供の頃、大分の山の中の渓流で見た数百匹の源氏蛍が乱舞する光景が鮮烈に脳裏に焼きついている私としては、今回もそんな強烈な光景が見られるものと勝手に想像していただけに、ちょっと寂しい結果ではありましたが、曲りなりにも首都圏で自然の源氏蛍が見られるというだけでも凄いことでしょう。
もう少し気温が上がればもっと多くの源氏さんが飛び交うらしいので、またもう少ししたら見に行ってみたいと思います。
ちなみに今回我々を引き止めてくれた地元のオジサンによると、里山保全地区などに指定されてしまって、地元の人が勝手に草を刈ったりすることが出来なくなり、その結果草が伸び放題になって蛍にとっては逆に棲みにくい環境になってしまっているのだそうです。
人がちゃんと手を入れて、田圃は田圃としてきちんと耕作し、畦道の草は刈り、開けた水面を作ってやることが蛍にとっては棲みやすい環境になるのだそうです。
里山って、本来そういう場所なんですよね。
by namifujisan
| 2008-06-16 23:14
| 花鳥風月