2006年 10月 12日
ザ・ダルマ |
ディス・イズ・ザ・日本のウィスキー、ダルマことサントリー・オールド。
子供の頃、この独特の形のビンがいつも戸棚の奥に鎮座していた記憶があります。
当時はまだ酒の輸入関税率が高く、外国産のウィスキーは高嶺の花。
スコッチやバーボンとの価格競争が無かった国産ウィスキーも今よりずっと高く、
角瓶が2,500円、オールドが3,000円以上、リザーブは4,000円近かった。
そんな時代、このダルマは「ちょっと高級なウィスキー」の代名詞であり、うちの父も普段はレッドとかホワイトを飲みながら、ここぞという時だけこの瓶を開けていた記憶があります。
(なんで子供の頃にそんなことが分かったのか?という疑問は・・・まあ置いといて。)
私が初めて飲んだウィスキーもこれでした。
なんだか、芳醇な香りと強烈なアルコールにクラクラしながらも「美味しい!」と感じたあの○○歳の冬。
でも、学生時代に自分で買って飲むのはレッドとかボストンクラブ(懐)、ちょっと張り込んでホワイト(1,500円くらい)、更に張り込んで角瓶(2,500円)がせいぜい。
ダルマさん(3,200円くらい)は高嶺の花でした。
そんな状況が一変したのは、欧米の圧力によって酒の輸入関税が引き下げられ、本場のスコッチやバーボンが安値で大量に出回るようになってから。
それがちょうど私の貧乏学生時代で、それまで噂でしか聞いたことが無かったバーボンや、日本のウィスキーにはない強烈な個性を持ったスコッチが一気に身近な存在になりました。
同時に、今まで関税障壁で守られ、ヌクヌクと高価格を維持していた国産ウィスキーは雪崩を打つように凋落し、大幅値下げを余儀なくされ続けて今に至った(推測含む)わけです。
当時、一本3,000円以上したダルマさんも今では実売1,200円前後。
うちの近所の安売店では1,161円で売ってました。角瓶なんて900円台ですよ。
嗚呼、隔世の感。しみじみ、しみじみ。
高度成長時代、「モーレツ社員」なお父さんたちに愛され、日本のウィスキーの代名詞とまで呼ばれながら、外圧による市場開放の波、そしてバブルの到来~崩壊とともに静かに表舞台から消えていったダルマ。
その丸っこい瓶の向こうに戦後日本の歴史が滲んで見える(ような気がする・・・かも)。
久々に飲んでみたダルマさんは、なんだかしみじみと優しい郷愁の風味でした。
ダルマ is still alive!
どっこい、まだまだしぶとく生きてるぜ!
子供の頃、この独特の形のビンがいつも戸棚の奥に鎮座していた記憶があります。
当時はまだ酒の輸入関税率が高く、外国産のウィスキーは高嶺の花。
スコッチやバーボンとの価格競争が無かった国産ウィスキーも今よりずっと高く、
角瓶が2,500円、オールドが3,000円以上、リザーブは4,000円近かった。
そんな時代、このダルマは「ちょっと高級なウィスキー」の代名詞であり、うちの父も普段はレッドとかホワイトを飲みながら、ここぞという時だけこの瓶を開けていた記憶があります。
(なんで子供の頃にそんなことが分かったのか?という疑問は・・・まあ置いといて。)
私が初めて飲んだウィスキーもこれでした。
なんだか、芳醇な香りと強烈なアルコールにクラクラしながらも「美味しい!」と感じたあの○○歳の冬。
でも、学生時代に自分で買って飲むのはレッドとかボストンクラブ(懐)、ちょっと張り込んでホワイト(1,500円くらい)、更に張り込んで角瓶(2,500円)がせいぜい。
ダルマさん(3,200円くらい)は高嶺の花でした。
そんな状況が一変したのは、欧米の圧力によって酒の輸入関税が引き下げられ、本場のスコッチやバーボンが安値で大量に出回るようになってから。
それがちょうど私の貧乏学生時代で、それまで噂でしか聞いたことが無かったバーボンや、日本のウィスキーにはない強烈な個性を持ったスコッチが一気に身近な存在になりました。
同時に、今まで関税障壁で守られ、ヌクヌクと高価格を維持していた国産ウィスキーは雪崩を打つように凋落し、大幅値下げを余儀なくされ続けて今に至った(推測含む)わけです。
当時、一本3,000円以上したダルマさんも今では実売1,200円前後。
うちの近所の安売店では1,161円で売ってました。角瓶なんて900円台ですよ。
嗚呼、隔世の感。しみじみ、しみじみ。
高度成長時代、「モーレツ社員」なお父さんたちに愛され、日本のウィスキーの代名詞とまで呼ばれながら、外圧による市場開放の波、そしてバブルの到来~崩壊とともに静かに表舞台から消えていったダルマ。
その丸っこい瓶の向こうに戦後日本の歴史が滲んで見える(ような気がする・・・かも)。
久々に飲んでみたダルマさんは、なんだかしみじみと優しい郷愁の風味でした。
ダルマ is still alive!
どっこい、まだまだしぶとく生きてるぜ!
by namifujisan
| 2006-10-12 09:17
| 食・酒