2013年 10月 06日
下北半島~八甲田~黒石 流れ旅 9月20日~24日 |
ここ8年くらい、ほぼ毎年訪れている東北の地。
なんでこんなに惹きつけられるのか?もしかして前世は東北人?というくらい、年に一度は「東北」を補給しないと生きていけない体になりました。
というわけで今回は東北の中でも私にとって未踏の地である「下北半島」へ。
夜行バスで青森に入り、レンタカーであてもなく回ってみることにします。
まずは青森駅前の魚市場を散策。
こっちの方ではめったにお目にかからない魚に心躍ったり、
新鮮激旨の海鮮丼に舌鼓を打ったり、
駅前の露店で買った名産の「嶽きみ(甘くてうまい!)」をつまんだり、
しょっぱなから楽しいぜ!
車を下北半島西海岸沿いに走らせる。
内海の陸奥湾なので波はおだやか。
ふと寄り道した海沿いの空き地のすぐ横を大湊線が走る。
2時間に1本のローカル線の汽車が走っているところに遭遇できるとは、幸運でした。
昼は道の駅横浜にて。
陸奥湾でとれた新鮮なホタテのフライ定食。激旨!
いやーなんか食ってばっかりだ。太るな、こりゃ。
下北半島最大の都市、むつ市で海鮮系の食材と、アルミのヤキソバプレート(簡易バーベキューコンロとして)と網、チャコールブリックを購入し、本日の宿「国設薬研温泉野営場」へ。
平日の夜ということもあり、野営者は我々を含め4組ほど。広いキャンプ場を独り占めで大変気分良し。
まずは温泉!ということで「夫婦河童の湯」という日帰り施設へ。
簡素だけど落ち着いた良い温泉でした。満足。
キャンプ場に戻り早速火を起こし、プチ海鮮バーベキュー。
青森産のサバとホタテ。もう言うことありません。
難点は、チャコールブリックだけでは火力が弱く、持続力も無いことだけど、まあ仕方無いね。
空には十六夜の月がとてもきれい。下北という最果ての地にしてはそれほど寒くもない過ごし易い夜。
朝の目覚めもすっきり爽やか。
さあ、今日は今回最大の目地、下北と言えばここ「恐山」!
まずは恐山菩提寺の山門をくぐり、
本堂の脇からいよいよ「あの世」の旅へ出発。
不気味な風景の「地獄」と、美しい湖畔の「極楽」が交互に現れる。
その浮世離れした光景は、昔の人にはまさに「死後の世界」に見えたことでしょう。
日本三大霊場の一つがここに開かれたのも頷ける。
そして、ここは全域に渡り豊富な温泉が湧出、強烈な硫黄の匂いに満ちており、境内に無料の「恐山温泉」も存在する。
道の真ん中から源泉が湧き出してたり。
まさにここは下界とは一線を画す「異界」ですな。うん、嫌いじゃないな、こういうの。
温泉に浸かってさっぱりしたら次の目的地、マグロの町・大間崎へ。
恐山から1時間ちょっとで本州最北端の地に到着。
対岸に見えるは函館の街。
ここに来たらやっぱりこれでしょう!というわけで。
旨い。旨すぎる。特に赤身が最高!
海っ傍の無料休憩所では地元の方が奏でる津軽三味線が切なく激しく鳴り響く。
うーん、どんより曇った最果ての海に似合いすぎるぜ。津軽三味線はブルースだ!
大間からまっすぐ海岸線を南下。
名勝「仏ヶ浦」を展望台より鑑賞。
この辺は、通る車もまばらで、海沿いと言っても道はほとんど山中を走り、時折海沿いの小さな漁村を通過するという、なんとなく西伊豆をスケールアップしたような雰囲気で、物寂しさがヒリヒリ染みてくるようだ。
そんなこんなで半島をぐるっと回って再びむつ市に戻ってきたのはすっかり陽も落ちてから。
これから寝床を探すのも面倒だし、昨日のキャンプ場はとても良かったので連泊することに。
今日も再び海鮮バーベキュー。相変わらず火力が弱いけど、青森産のスルメイカが甘くて最高!
3日目。薬研野営場を後に、下北東海岸を南下します。
鉄道路線の無い下北では、道の傍らに下北交通のバス停が点々とあり、このなんともトボケた絵に心癒される。
むつ市内で朝食。これが「大湊海軍コロッケ」だそうな。
普通に美味しかったです。
下北半島東海岸は、西海岸以上に閑散・寂寞とした風情の中に時折太平洋が顔を出す。
向こう岸はハワイかロスか。
車の居ないまっすぐな道をひた走り、七戸の街を経て本日の宿泊地・八甲田山酸ヶ湯(すかゆ)キャンプ場へ。
昨日までのキャンプ地の夜はそれほど寒くなかったけど、ここ八甲田は標高1,000mということもありさすがに寒い!月はとっても綺麗だけど。
あまりの寒さに受付で購入した木炭をガンガン焚いたけど、それでも寒いのでバーベキューも早々にテント内でこじんまりと宴会。
地酒で体を少し暖めて早々にシュラフに潜り込み就寝。うー、寒い!
翌朝。あまりの寒さに妻は合羽着たまま寝てました。
隣接する「酸ヶ湯 千人風呂」で冷えた体を暖め、周辺を軽く散策。
恐山同様、ここ八甲田も道路の真ん中から源泉が湧出。
やはり北の大地は自然が濃厚だ。
面白かったのがこの「まんじゅうふかし」という場所。
最初は温泉饅頭でも売ってるのかと思いきや、湧き出す源泉の上に板を二本渡しただけの場所。
板の上に座ると、ちょうどいい感じの温度で下半身が温められるけど、なんでこれが「まんじゅうふかし」?
あ、要するに「まんじゅう」というのはアレのことかいな。なるほど。そういうことかいな。
昔の人はユーモアがあるね。
というわけで「二個のまんじゅう」を十分ふかしてホクホク退散。
八甲田を後に、次なる目的地、田舎館村の「田んぼアート」へ。
途中の「城ヶ倉大橋」のたもとに居る、リアルな動物の像と戯れる。
そして田舎館の少し手前、黒石にてB級グルメ「黒石つゆやきそば」を。
想像していたよりもあっさりとした、ちょっとソースの味がする日本蕎麦的な趣で、とても美味しゅうございました。
たまたま入ったこの食堂は、なにやら映画の舞台となった店だそうな。
70年以上前からやってる老舗らしく、つゆやきそば以外にもいろんなメニューが並んでいる。今度は親子丼でも食べてみたいな。地酒飲みながら。
黒石は、歴史的建造物保存地区があり、古い商店が建ち並ぶ光景は趣があって楽しい。
そしていよいよ田舎館村「田んぼアート」会場へ。
今年のテーマは「日本の花魁とマリリンモンロー」ということらしい。
確かに緻密で凄いよこれは。まさにアートと言える。
でも、せっかくなら以前の「風神雷神」みたいな和風の柄が見たかったな。来年また来るか。
ちなみに花魁の方のモデルは梅沢富美男だって。なんだかな~。
次は「道の駅いなかだて」にある第二会場。
こちらのテーマはウルトラマン。
今年は全体的にこういう傾向のようだ。
これはこれで見ごたえあるけど、やっぱり和柄が見たいな~。
田舎館を後に、一路青森へ。
夕暮れの青森港から眺める青森の街はとても美しい。
記念船として保存公開されている旧青函連絡船「八甲田丸」。
ここで妻は一足先に夜行バスで帰宅。
私はあともう一箇所行きたいところがあるのであと1日滞在。
で、その行きたい場所というのがここ。
キリストの墓。ムー世代には懐かしい。一度来て見たかったんだよねー。
まあ実際に見てみると「ふーん。」って感じは否めないけど、見に来れてよかった。
これにて今回の旅は無事終了。
やはり何度来ても東北は楽しい。
なんでこんなに惹きつけられるのか?もしかして前世は東北人?というくらい、年に一度は「東北」を補給しないと生きていけない体になりました。
というわけで今回は東北の中でも私にとって未踏の地である「下北半島」へ。
夜行バスで青森に入り、レンタカーであてもなく回ってみることにします。
まずは青森駅前の魚市場を散策。
こっちの方ではめったにお目にかからない魚に心躍ったり、
新鮮激旨の海鮮丼に舌鼓を打ったり、
駅前の露店で買った名産の「嶽きみ(甘くてうまい!)」をつまんだり、
しょっぱなから楽しいぜ!
車を下北半島西海岸沿いに走らせる。
内海の陸奥湾なので波はおだやか。
ふと寄り道した海沿いの空き地のすぐ横を大湊線が走る。
2時間に1本のローカル線の汽車が走っているところに遭遇できるとは、幸運でした。
昼は道の駅横浜にて。
陸奥湾でとれた新鮮なホタテのフライ定食。激旨!
いやーなんか食ってばっかりだ。太るな、こりゃ。
下北半島最大の都市、むつ市で海鮮系の食材と、アルミのヤキソバプレート(簡易バーベキューコンロとして)と網、チャコールブリックを購入し、本日の宿「国設薬研温泉野営場」へ。
平日の夜ということもあり、野営者は我々を含め4組ほど。広いキャンプ場を独り占めで大変気分良し。
まずは温泉!ということで「夫婦河童の湯」という日帰り施設へ。
簡素だけど落ち着いた良い温泉でした。満足。
キャンプ場に戻り早速火を起こし、プチ海鮮バーベキュー。
青森産のサバとホタテ。もう言うことありません。
難点は、チャコールブリックだけでは火力が弱く、持続力も無いことだけど、まあ仕方無いね。
空には十六夜の月がとてもきれい。下北という最果ての地にしてはそれほど寒くもない過ごし易い夜。
朝の目覚めもすっきり爽やか。
さあ、今日は今回最大の目地、下北と言えばここ「恐山」!
まずは恐山菩提寺の山門をくぐり、
本堂の脇からいよいよ「あの世」の旅へ出発。
不気味な風景の「地獄」と、美しい湖畔の「極楽」が交互に現れる。
その浮世離れした光景は、昔の人にはまさに「死後の世界」に見えたことでしょう。
日本三大霊場の一つがここに開かれたのも頷ける。
そして、ここは全域に渡り豊富な温泉が湧出、強烈な硫黄の匂いに満ちており、境内に無料の「恐山温泉」も存在する。
道の真ん中から源泉が湧き出してたり。
まさにここは下界とは一線を画す「異界」ですな。うん、嫌いじゃないな、こういうの。
温泉に浸かってさっぱりしたら次の目的地、マグロの町・大間崎へ。
恐山から1時間ちょっとで本州最北端の地に到着。
対岸に見えるは函館の街。
ここに来たらやっぱりこれでしょう!というわけで。
旨い。旨すぎる。特に赤身が最高!
海っ傍の無料休憩所では地元の方が奏でる津軽三味線が切なく激しく鳴り響く。
うーん、どんより曇った最果ての海に似合いすぎるぜ。津軽三味線はブルースだ!
大間からまっすぐ海岸線を南下。
名勝「仏ヶ浦」を展望台より鑑賞。
この辺は、通る車もまばらで、海沿いと言っても道はほとんど山中を走り、時折海沿いの小さな漁村を通過するという、なんとなく西伊豆をスケールアップしたような雰囲気で、物寂しさがヒリヒリ染みてくるようだ。
そんなこんなで半島をぐるっと回って再びむつ市に戻ってきたのはすっかり陽も落ちてから。
これから寝床を探すのも面倒だし、昨日のキャンプ場はとても良かったので連泊することに。
今日も再び海鮮バーベキュー。相変わらず火力が弱いけど、青森産のスルメイカが甘くて最高!
3日目。薬研野営場を後に、下北東海岸を南下します。
鉄道路線の無い下北では、道の傍らに下北交通のバス停が点々とあり、このなんともトボケた絵に心癒される。
むつ市内で朝食。これが「大湊海軍コロッケ」だそうな。
普通に美味しかったです。
下北半島東海岸は、西海岸以上に閑散・寂寞とした風情の中に時折太平洋が顔を出す。
向こう岸はハワイかロスか。
車の居ないまっすぐな道をひた走り、七戸の街を経て本日の宿泊地・八甲田山酸ヶ湯(すかゆ)キャンプ場へ。
昨日までのキャンプ地の夜はそれほど寒くなかったけど、ここ八甲田は標高1,000mということもありさすがに寒い!月はとっても綺麗だけど。
あまりの寒さに受付で購入した木炭をガンガン焚いたけど、それでも寒いのでバーベキューも早々にテント内でこじんまりと宴会。
地酒で体を少し暖めて早々にシュラフに潜り込み就寝。うー、寒い!
翌朝。あまりの寒さに妻は合羽着たまま寝てました。
隣接する「酸ヶ湯 千人風呂」で冷えた体を暖め、周辺を軽く散策。
恐山同様、ここ八甲田も道路の真ん中から源泉が湧出。
やはり北の大地は自然が濃厚だ。
面白かったのがこの「まんじゅうふかし」という場所。
最初は温泉饅頭でも売ってるのかと思いきや、湧き出す源泉の上に板を二本渡しただけの場所。
板の上に座ると、ちょうどいい感じの温度で下半身が温められるけど、なんでこれが「まんじゅうふかし」?
あ、要するに「まんじゅう」というのはアレのことかいな。なるほど。そういうことかいな。
昔の人はユーモアがあるね。
というわけで「二個のまんじゅう」を十分ふかしてホクホク退散。
八甲田を後に、次なる目的地、田舎館村の「田んぼアート」へ。
途中の「城ヶ倉大橋」のたもとに居る、リアルな動物の像と戯れる。
そして田舎館の少し手前、黒石にてB級グルメ「黒石つゆやきそば」を。
想像していたよりもあっさりとした、ちょっとソースの味がする日本蕎麦的な趣で、とても美味しゅうございました。
たまたま入ったこの食堂は、なにやら映画の舞台となった店だそうな。
70年以上前からやってる老舗らしく、つゆやきそば以外にもいろんなメニューが並んでいる。今度は親子丼でも食べてみたいな。地酒飲みながら。
黒石は、歴史的建造物保存地区があり、古い商店が建ち並ぶ光景は趣があって楽しい。
そしていよいよ田舎館村「田んぼアート」会場へ。
今年のテーマは「日本の花魁とマリリンモンロー」ということらしい。
確かに緻密で凄いよこれは。まさにアートと言える。
でも、せっかくなら以前の「風神雷神」みたいな和風の柄が見たかったな。来年また来るか。
ちなみに花魁の方のモデルは梅沢富美男だって。なんだかな~。
次は「道の駅いなかだて」にある第二会場。
こちらのテーマはウルトラマン。
今年は全体的にこういう傾向のようだ。
これはこれで見ごたえあるけど、やっぱり和柄が見たいな~。
田舎館を後に、一路青森へ。
夕暮れの青森港から眺める青森の街はとても美しい。
記念船として保存公開されている旧青函連絡船「八甲田丸」。
ここで妻は一足先に夜行バスで帰宅。
私はあともう一箇所行きたいところがあるのであと1日滞在。
で、その行きたい場所というのがここ。
キリストの墓。ムー世代には懐かしい。一度来て見たかったんだよねー。
まあ実際に見てみると「ふーん。」って感じは否めないけど、見に来れてよかった。
これにて今回の旅は無事終了。
やはり何度来ても東北は楽しい。
by namifujisan
| 2013-10-06 12:12
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