2013年 06月 23日
雁峠~雁坂峠~甲武信ヶ岳 2泊3日(前編) |
昨年10月の3連休に行ってきた山の話です。
私事ながら、10月1日の人事異動で新しい職場に変わり、それまでとは勤務場所も仕事内容もガラリと総とっかえ的に激変、43歳のオッサンには厳しい「新たに覚えなければならないことだらけ」な最初の一週間がようやく終わり、心身ともに疲労困憊していた週末。発作的に出かけたのは最近の定番「奥秩父」。
暗く陰鬱な深い森が疲れた心を癒してくれるに違いないと期待して朝4時過ぎの電車でGO!
中央線で塩山まで。そこから登山口の西沢渓谷まではバスも一日数本あるのですが、時間的にかなりロスがあるので今回は贅沢にもタクシーで。
駅で似たような格好してる人がいたらナンパして乗り合いで運賃浮かそうと思いあちこち見回すも誰もおらず、仕方なく一人で乗車。残念。
出発地点の道の駅には7時半前に到着。準備して早速歩き出します。
まずは雁(がん)峠まで一気に上り詰めます。途中までは林道歩きということで、鼻歌交じりの軽い気分にいきなり鉄槌。
なになに?9月18日にゲート前にて熊の足跡多数確認?ってつい3週間前やん。
しかもこのルートはかなりマイナーなので人気もほとんど無い。
というわけで熊鈴を盛大に鳴らしながら恐る恐るGO!
道自体は「林道」と名がつくだけに非常に歩き易い。
しかし最後のほうは亀裂が縦横に走る荒れた道になり、林道終点からは普通の登山道に。
ここまで楽してきたのでちょっと辛い。
ようやく稜線上の「雁峠」が見えてきた。
実はこの前日飲み会で、帰宅したのが1時過ぎで起床が3時と2時間しか寝ておらず、しかもかなり飲んでたので相当二日酔い気味と、最悪のコンディションで、ここまでの登りは息も絶え絶え、フラフラでした。
で、ようやくたどり着いた雁峠にてパチリ。
広やかな草原の峠は強い風が吹きぬけ、とても寒く、既に消耗しきった体には辛い。
でもせっかくなので峠の周囲を軽く散策。
林の奥に佇むかつての「雁峠山荘」。
今や完全な廃墟と化しており、ちょっと怖かった。間違っても避難小屋として使える状態ではないので要注意。
と、ここで本日初の「他人」が登ってきた。そう、ここまで誰にも会っていなかったのです。
それを合図にようやく出発。いきなりの急登に息が上がる。体調は相変わらず最悪。だんだん眠たくなってきて睡魔との闘いが始まる。歩きながら寝そうになること数え切れず。
ようやく最初のピークを越えて少し行ったところにある気持ちの良いベンチで休憩。
前後不覚で10分少々寝る。
この睡眠が効いたのか、それからは徐々に体調が回復、足取りも軽くなってきて、ようやく奥秩父の自然を愛でる余裕が出てきたよ。
いくつかのピークを越えてようやく本日の目的地、雁坂峠に到着。
うーむ、やはりこの峠は最高だ。何時間でも佇んでいたくなる。
ここをぶち抜く道路が出来なくて本当に良かった。
峠の雰囲気を思い切り堪能してから本日の宿・雁坂小屋のテント場へ。
先客は2組ほど。小屋番のオジサンも居たのでとりあえず冷えたビール(スーパードライだけどそこは我慢)を購入。何度も買いに来るのは面倒なので4本買ったら、オジサンに「飲みすぎだよ!」と言われてしまった。へっへっへ。
テントを張ったら飲んで食べるしかない、ということで早速調理。先日ヒゲ坊主さんに教えてもらったタラコスパゲティの素でパスタを製作。
うん、これは確かに旨い!ヤマモリのタイカレーと並んで定番にしよう。
夕方、俄かに濃い霧が湧き出し、みるみるうちに雨が降り出す。
雨はそのまま朝まで続いた。
奥秩父の山には霧と雨がよく似合う。
(続く)
私事ながら、10月1日の人事異動で新しい職場に変わり、それまでとは勤務場所も仕事内容もガラリと総とっかえ的に激変、43歳のオッサンには厳しい「新たに覚えなければならないことだらけ」な最初の一週間がようやく終わり、心身ともに疲労困憊していた週末。発作的に出かけたのは最近の定番「奥秩父」。
暗く陰鬱な深い森が疲れた心を癒してくれるに違いないと期待して朝4時過ぎの電車でGO!
中央線で塩山まで。そこから登山口の西沢渓谷まではバスも一日数本あるのですが、時間的にかなりロスがあるので今回は贅沢にもタクシーで。
駅で似たような格好してる人がいたらナンパして乗り合いで運賃浮かそうと思いあちこち見回すも誰もおらず、仕方なく一人で乗車。残念。
出発地点の道の駅には7時半前に到着。準備して早速歩き出します。
まずは雁(がん)峠まで一気に上り詰めます。途中までは林道歩きということで、鼻歌交じりの軽い気分にいきなり鉄槌。
なになに?9月18日にゲート前にて熊の足跡多数確認?ってつい3週間前やん。
しかもこのルートはかなりマイナーなので人気もほとんど無い。
というわけで熊鈴を盛大に鳴らしながら恐る恐るGO!
道自体は「林道」と名がつくだけに非常に歩き易い。
しかし最後のほうは亀裂が縦横に走る荒れた道になり、林道終点からは普通の登山道に。
ここまで楽してきたのでちょっと辛い。
ようやく稜線上の「雁峠」が見えてきた。
実はこの前日飲み会で、帰宅したのが1時過ぎで起床が3時と2時間しか寝ておらず、しかもかなり飲んでたので相当二日酔い気味と、最悪のコンディションで、ここまでの登りは息も絶え絶え、フラフラでした。
で、ようやくたどり着いた雁峠にてパチリ。
広やかな草原の峠は強い風が吹きぬけ、とても寒く、既に消耗しきった体には辛い。
でもせっかくなので峠の周囲を軽く散策。
林の奥に佇むかつての「雁峠山荘」。
今や完全な廃墟と化しており、ちょっと怖かった。間違っても避難小屋として使える状態ではないので要注意。
と、ここで本日初の「他人」が登ってきた。そう、ここまで誰にも会っていなかったのです。
それを合図にようやく出発。いきなりの急登に息が上がる。体調は相変わらず最悪。だんだん眠たくなってきて睡魔との闘いが始まる。歩きながら寝そうになること数え切れず。
ようやく最初のピークを越えて少し行ったところにある気持ちの良いベンチで休憩。
前後不覚で10分少々寝る。
この睡眠が効いたのか、それからは徐々に体調が回復、足取りも軽くなってきて、ようやく奥秩父の自然を愛でる余裕が出てきたよ。
いくつかのピークを越えてようやく本日の目的地、雁坂峠に到着。
うーむ、やはりこの峠は最高だ。何時間でも佇んでいたくなる。
ここをぶち抜く道路が出来なくて本当に良かった。
峠の雰囲気を思い切り堪能してから本日の宿・雁坂小屋のテント場へ。
先客は2組ほど。小屋番のオジサンも居たのでとりあえず冷えたビール(スーパードライだけどそこは我慢)を購入。何度も買いに来るのは面倒なので4本買ったら、オジサンに「飲みすぎだよ!」と言われてしまった。へっへっへ。
テントを張ったら飲んで食べるしかない、ということで早速調理。先日ヒゲ坊主さんに教えてもらったタラコスパゲティの素でパスタを製作。
うん、これは確かに旨い!ヤマモリのタイカレーと並んで定番にしよう。
夕方、俄かに濃い霧が湧き出し、みるみるうちに雨が降り出す。
雨はそのまま朝まで続いた。
奥秩父の山には霧と雨がよく似合う。
(続く)
by namifujisan
| 2013-06-23 19:04
| 山