先週の土曜日(14日)は恒例(?)の西伊豆方面ぐるり一周の旅。
なんか好きなんですよね、西伊豆の鄙びた雰囲気が。
この3日前には東伊豆の山の中でプチ遭難していたので、これで伊豆半島全域制覇だぜ。はっはっは。
今回は三嶋大社もウナギもパスして限られた時間を有効に西伊豆周遊に重点投入、沼津インターを出たら真っ直ぐに南下。
年中混んでる伊豆長岡あたりを迂回すべく、今回は伊豆中央道~修善寺道路という有料道路を初めて利用。
料金が安いので、国道が渋滞してるときにはこれからも使うことにしましょう。
有料道路を大仁で降りて国道へ。
長岡を過ぎたのでもう渋滞は無いだろうと思っていたら大きな間違い、修善寺温泉への分岐を過ぎた辺りで強烈な渋滞発生。ピクリとも動かない。
本日のスケジュールは、このまま真っ直ぐ南下して明るい時間帯に天城旧トンネルを越えて河津に出て3日前に確認済みの満開の河津桜を堪能、そのまま海岸線を左車線(=海側)で回って土肥のあたりから西伊豆スカイラインに上り、夕日に輝く富士山を目の前に見ながら戸田峠へ向かい修善寺へ下るという予定だったのですが、この渋滞ではいかんともしがたい。
仕方なく一旦修善寺まで戻って戸田峠~西伊豆スカイライン~海岸線という回り方に方針変更。
これだと海沿いは山側車線だし、西伊豆スカイラインは富士山を背にすることになるし、旧天城トンネルを夜に通過することになるのでちょっとアレなのですが、渋滞で無駄に時間を浪費するよりはマシでしょう。
で、サクっと戸田から西伊豆スカイライン。
本日、天気晴朗ナレドモ風強シ。ハゲシク強シ。停めた車がグオングオン揺れて怖いほど。

髪の乱れ方で暴風具合が分かるでしょうか。自転車なんかで走ったら間違いなく谷底に吹っ飛ばされます。
そんな激しい暴風吹きすさぶスカイラインを仁科峠まで走行、牧場の家でおいしいソフトクリームを食べ(客は私ら2人だけでした)、そのまま宇久須へ向けて下ります。
車で下ってみると、よくこんなところ自転車で登ってきたなオイ、という強烈な傾斜がよくわかりますな。
路面には昨夜来の暴風雨で飛ばされたと思われる杉の葉や枝が散乱、エライことになっています。
何度か車の下側に杉の枝をガコンとヒットさせながらようやく海まで下って一息。
ここからは何度来ても楽しい西伊豆の鄙びた海岸線の景色を堪能しつつ行きます。
たまに現れる小さな漁村へ国道を離れて進入してみるのがまた楽しい。
昨年、
林の中にひっそりと佇む朽ち果てたバキュームカーを発見した安良里の町に下ってその場所へ行ってみるも、例の物件は既に撤去されたのかどこにも無し。残念。
次の田子の集落ではこんな看板を発見。

なんだかナニワ金融道の背景に描かれてそうな看板。
まるで大阪人と東京人が金銭問題で言い争っているシーンみたいです。
ここで時間は既に14時過ぎ。かなり腹ペコになってきたところで松崎の町に到着。
国道を外れて松崎港まで来て見ると、鄙びた漁港のすぐ横にちょっといい感じの店を発見しすかさずin。
この店が大当たり。
干物定食(アジ開き、エボダイ開き、イワシ味醂干し)も、

焼き魚定食(カマス、太刀魚)も、

サービス(!)のキビナゴの丸干しも、

井戸水で入れたコーヒーもみんな美味しく、特に干物が新鮮で旨味濃厚で最高でした。
メインのおかず以外にも小鉢が4つもついてきてこれまた最高。松崎ならここだな!
腹も膨れたところで軽く街中を散策。
松崎といえば、私の敬愛する漫画家つげ義春氏の「長八の宿」に登場する"
伊豆の長八"のコテ絵が有名。
時間があればぜひ「長八美術館」へ行って見たいところでしたが、今回はパス。
でも、街中の土蔵の扉にこんな美しいコテ絵を発見。

これももしかして長八の作なのでしょうか。
そこからは再び海沿いの国道をズイズイと。
妻良を過ぎた辺りで国道から分岐する県道に入り、伊豆最南端「石廊崎」へ。
この県道沿いのとある田んぼの脇に数人のオレンジ色のベストを着た猟友会と思しき方々が屯していて、その傍らの竹竿にまさに今剥いだばかりと思われるイノシシの皮が3枚ぶら下がっていました。
こういうのを見ると伊豆というのは本当に山と海が交錯する土地なのだなあと思いますね。
しばらく山の中の道を行くと「石廊崎」のバス停があり、その横に有料駐車場・・・・なのですが、入り口に鎖がかけられて入れない。
昨年来たときも鎖がかかっていましたが、それは確か時間が遅かったからだと記憶しています。
しかし、今回、その鎖にぶら下げられた札には「私有地につき閉鎖」とありました。この1年の間に何があったのか?
仕方なくそのまま先に進んで石廊崎漁港方面へ。
国道を外れて漁港に進入すると、大き目の駐車場があり、そこから歩いて石廊崎灯台まで行けるようなことが書かれた看板が。
それならここから行ってしまいましょう。駐車場の入り口には料金所がるものの中には誰も居らずタダ。
夏場には有料になるのかもしれませんね。
巨大な役ノ行者の銅像が建つ駐車場を後に断崖上の坂道を登ってしばらく歩くと10分ほどであっけなく石廊崎灯台に到着。

灯台からさらに先に進むと正真正銘伊豆最南端の石廊崎。
心細い手すりで辛うじて守られた断崖絶壁の石廊崎は、高所恐怖症の私には拷問のような場所ですが、高いところ大好きな妻は大喜び。
思わず「ナントカと煙は・・・」と言いかけてグっと飲み込む。怒らせて後ろから背中でも押されたらタマリマセンから。
そんな妻が悪乗りして柵から身を乗り出すようにポーズを取っているところを遠くから激写・・・した次の瞬間、突風に煽られてバランスを崩しておあやうく落ちそうになった瞬間を激写。

だからやめとけって言ったのに。見てるだけでこっちの○○が縮み上がりそうです。おーコワ。
それにしても、両手を横に出してバランスとる姿が漫画みたいです。
断崖絶壁はとても怖いのですが、岩と波が織り成す豪快な景色は最高。

岬の突端から少し戻ったところ、絶壁にへばりつくように建つのは役ノ行者ゆかりの石室神社。

現在の社殿は明治34年の再建だそうですが、創建は大宝元年(701年)とのこと。
この神社の床は一部がガラス張りになっており、またまた○○が縮み上がります。くわばらくわばら。
そんなこんなで命からがら恐怖の石廊崎から娑婆へ帰還。助かったぜ。(大げさ)
この石廊崎、実は数年前まで「石廊崎ジャングルパーク」というテーマパークがあったそうです。
オープンはなんと1969年で私と同い年。閉鎖されたのは2003年で、これまた私自身大きな人生の岐路となった年。なんだか奇妙な縁を感じます。
で、これがその廃墟。

まだ閉園後6年弱ということで、オバケが出そうなオドロドロした雰囲気は無いものの、それだけに逆に生々しい雰囲気が濃厚でそれはそれで結構怖い。
おそらく数年後には稲川順二先生が訪れるような名所(?)になることは間違いないでしょう。
さきほど登ってきた絶壁沿いの坂道を下ってくると、車が数台しか止まっていない駐車場は野良猫のパラダイスと化していました。
と、向こうの方から一匹の猫が一点を見つめながら真っ直ぐにスタスタと歩いてきます。

見つめる先には無心に餌を食す別の猫。

で、こうなる。

ネコの世界は厳しい。
それにしても、なんとも良い面構えをしたネコだこと。

「ボス」と呼びたくなる風格があります。
こっちの方では爪を研ぐ白猫。

漁港の猫は餌が豊富で幸せなんだろうなあ。
そんなことをボンヤリと考えつつ車のエンジンをかけて出発。オマエら元気でな。
再び海沿いの道を走っている間に辺りはすっかり夕闇。下田を回って河津の町には7時過ぎに到着。
川沿いの桜並木は美しくライトアップされ、多くの観客で賑わっていました。


賑わっているとは言っても、都会の方みたいに変な提灯を桜の木にかけまわしたり、夜桜見物と称して発電機回してカラオケやったりみたいな猥雑な雰囲気は皆無、下からライトアップされた美しい桜並木を粛々と見物しているという雰囲気でとても好感が持てました。
さすが桜の町。桜の見せ方をよく心得ています。素晴らしい。
こういう夜桜みたいな暗い中での撮影は一眼レフ+明るい単焦点レンズの独壇場ですな。
30分ほどぶらぶらと写真を撮りながら散策したら車に戻って一路天城越えを目指します。
既に辺りは真っ暗な夜8時、迷ったけれど結局初志貫徹で旧天城トンネルへ。
結論から言うと、暗くなってからの旧天城トンネルなんていくら車でも通るもんじゃありません。
怖いの怖くないのって。旧トンネルは心霊スポットとしても有名らしいので、そういうのに弱い人は絶対行ってはいけません。
そんなこんなで湯ヶ島~三島~箱根と経由して夜12時過ぎに帰宅。
疲れたけど、やっぱり西伊豆は良い。河津桜の時期は定番にしようかな。