2007年 02月 28日
さらばウルリッヒ |
97年に若干23歳でツールを制した「旧東ドイツ最後のスポーツエリート」 ヤン・ウルリッヒがとうとう現役引退を表明。
並外れた素質と実力を持ち、欧州では自転車後進国だったドイツに自転車ブームを巻き起こしたスーパースター。
しかし、その後は同時期のマルコ・パンターニやランス・アームストロングという天才達に阻まれて二度とツールを制覇することはなく、「永遠のNo.2」と揶揄され続けた不運の男。
オフシーズンの体重管理が苦手で、毎年春先にはいつも「別人?」と思われるようなふくよかなボディを惜しげもなく披露し、 「イヤン・デブリッヒ」とも呼ばれたオチャメなやつ。
成績不振と薬物疑惑により、長年所属していたドイチェテレコム(現T-モバイル)を解雇された後、急遽チームビアンキという新チームに拾われて出場した2003年のツールでは、帝王ランスをあと一歩のところまで追い詰めながら最後の個人TTで「コーナーでコケてタイムロス→終了」という劇的な(アホな)幕切れでファンに大きなため息をつかせた不幸なヒト。
ランスと峠の下りでサイドバイサイドの接戦中、オーバーランでガケ下に頭から突っ込んで行ったにもかかわらず、次の瞬間自転車を担いでひょっこりと道に這い上がってきた「不死身の男」 。
なんか憎めない、愛すべきそのキャラで自転車レースファン皆から愛された、記録ではなく記憶に残る男。(もちろん記録も十分たくさん残してるけどね、シドニー五輪のロードレース金メダルとか。)
記録は残したけど記憶には残らない男・ランスとは対照的な人でしたね。
私にとって、「今年はウルリッヒが遂にランスを倒せるか?」というのが毎年のツールでの大きな楽しみの一つでした。
さようなら、ウルちゃん。ボクはキミを忘れない。
日本の自転車関係者の皆さん、ぜひウルちゃんを「ツール・ド・足柄」とか「ツール・ド・草津」とかに呼んであげて、「ツール2勝目」をプレゼントしてあげてください。
きっと彼も「イッヒ・リーベ・ヤーパン!」と喜んでくれることでしょう。
並外れた素質と実力を持ち、欧州では自転車後進国だったドイツに自転車ブームを巻き起こしたスーパースター。
しかし、その後は同時期のマルコ・パンターニやランス・アームストロングという天才達に阻まれて二度とツールを制覇することはなく、「永遠のNo.2」と揶揄され続けた不運の男。
オフシーズンの体重管理が苦手で、毎年春先にはいつも「別人?」と思われるようなふくよかなボディを惜しげもなく披露し、 「イヤン・デブリッヒ」とも呼ばれたオチャメなやつ。
成績不振と薬物疑惑により、長年所属していたドイチェテレコム(現T-モバイル)を解雇された後、急遽チームビアンキという新チームに拾われて出場した2003年のツールでは、帝王ランスをあと一歩のところまで追い詰めながら最後の個人TTで「コーナーでコケてタイムロス→終了」という劇的な(アホな)幕切れでファンに大きなため息をつかせた不幸なヒト。
ランスと峠の下りでサイドバイサイドの接戦中、オーバーランでガケ下に頭から突っ込んで行ったにもかかわらず、次の瞬間自転車を担いでひょっこりと道に這い上がってきた「不死身の男」 。
なんか憎めない、愛すべきそのキャラで自転車レースファン皆から愛された、記録ではなく記憶に残る男。(もちろん記録も十分たくさん残してるけどね、シドニー五輪のロードレース金メダルとか。)
記録は残したけど記憶には残らない男・ランスとは対照的な人でしたね。
私にとって、「今年はウルリッヒが遂にランスを倒せるか?」というのが毎年のツールでの大きな楽しみの一つでした。
さようなら、ウルちゃん。ボクはキミを忘れない。
日本の自転車関係者の皆さん、ぜひウルちゃんを「ツール・ド・足柄」とか「ツール・ド・草津」とかに呼んであげて、「ツール2勝目」をプレゼントしてあげてください。
きっと彼も「イッヒ・リーベ・ヤーパン!」と喜んでくれることでしょう。
by namifujisan
| 2007-02-28 09:11
| 自転車