2006年 09月 07日
極私的うどん・そば考 |
昨日のこちらでソバの話題が出ていたので、便乗してみました。
私が育った大分というところはいわゆる典型的な九州文化圏とは少し違っていて、どちらかというと瀬戸内文化圏の西の端なんですね。
その影響かもしれませんが、街中の麺屋というと圧倒的に「うどん屋」が多数派でした。
加えて両親が関西人なもので、子供の頃から麺といえば「うどん」。ソバというのはうどん屋のサイドメニュー、程度の認識でした。
四国のうどん屋もそうでしょうが、大分のうどん屋には必ず「おでん」がありました。
レジの横におでん鍋があり、注文したうどんが出てくるまでそのおでんをつまみつつ待つ、というのが極普通のスタイル。
大分のうどん屋は「地元系」と「さぬき系」に分かれていましたね。
さぬき系はいわゆるさぬきうどん。薄めの出汁でさっぱり風味。
地元系は、関西風をもう少し甘く濃厚にした感じで、色もうっすら茶色系。
私はどちらも好きでしたが、やはりそういう出汁には無垢な「うどん」が合うんですね。
それ自体が個性を主張するソバは合わない。
関東に初めて出てきた頃、お約束の「真っ黒な出汁のうどんに驚愕」というのを私も経験しました。
あの醤油とカツオの風味が濃厚で塩辛い黒い出汁にはうどんは合わない。うどんがかわいそうになります。
逆に、ソバをあの出汁に入れてやると本当に活き活きする。あの出汁にはソバじゃないとダメなんです。ソバは関東風に限る。
そんなこんなで私も関東では基本的にソバを食べるようになりました。
関東は間違いなくうどんよりもソバの方が美味い。
最近関東でもさぬき系のうどんが簡単に食べられるようになったのはうれしい限りです。
やはりあのツルツルモチモチの白い麺をズルズルとすすりゴクリと飲み下す瞬間に心の底から幸せを感じる。
嗚呼、うどん万歳!
結局、ソバもうどんもそれぞれの持ち味を活かすような出汁とあわせてやることが大事なんですね。
ソバには辛めの濃厚ツユ(出汁、というよりはツユですね)。うどんにはさっぱり薄味の出汁。これが麺と出汁の素敵なマリアージュ。
これさえ守ればうどんもソバもどちらも美味しくいただけますです、はい。
ただ、関東のいわゆる高級ソバ屋のあのお高くとまった雰囲気だけは好きになれません。
麺って、もっと気軽に下品にワシワシ食うものなんですよ、私の中では。
私が育った大分というところはいわゆる典型的な九州文化圏とは少し違っていて、どちらかというと瀬戸内文化圏の西の端なんですね。
その影響かもしれませんが、街中の麺屋というと圧倒的に「うどん屋」が多数派でした。
加えて両親が関西人なもので、子供の頃から麺といえば「うどん」。ソバというのはうどん屋のサイドメニュー、程度の認識でした。
四国のうどん屋もそうでしょうが、大分のうどん屋には必ず「おでん」がありました。
レジの横におでん鍋があり、注文したうどんが出てくるまでそのおでんをつまみつつ待つ、というのが極普通のスタイル。
大分のうどん屋は「地元系」と「さぬき系」に分かれていましたね。
さぬき系はいわゆるさぬきうどん。薄めの出汁でさっぱり風味。
地元系は、関西風をもう少し甘く濃厚にした感じで、色もうっすら茶色系。
私はどちらも好きでしたが、やはりそういう出汁には無垢な「うどん」が合うんですね。
それ自体が個性を主張するソバは合わない。
関東に初めて出てきた頃、お約束の「真っ黒な出汁のうどんに驚愕」というのを私も経験しました。
あの醤油とカツオの風味が濃厚で塩辛い黒い出汁にはうどんは合わない。うどんがかわいそうになります。
逆に、ソバをあの出汁に入れてやると本当に活き活きする。あの出汁にはソバじゃないとダメなんです。ソバは関東風に限る。
そんなこんなで私も関東では基本的にソバを食べるようになりました。
関東は間違いなくうどんよりもソバの方が美味い。
最近関東でもさぬき系のうどんが簡単に食べられるようになったのはうれしい限りです。
やはりあのツルツルモチモチの白い麺をズルズルとすすりゴクリと飲み下す瞬間に心の底から幸せを感じる。
嗚呼、うどん万歳!
結局、ソバもうどんもそれぞれの持ち味を活かすような出汁とあわせてやることが大事なんですね。
ソバには辛めの濃厚ツユ(出汁、というよりはツユですね)。うどんにはさっぱり薄味の出汁。これが麺と出汁の素敵なマリアージュ。
これさえ守ればうどんもソバもどちらも美味しくいただけますです、はい。
ただ、関東のいわゆる高級ソバ屋のあのお高くとまった雰囲気だけは好きになれません。
麺って、もっと気軽に下品にワシワシ食うものなんですよ、私の中では。
by namifujisan
| 2006-09-07 11:19
| 食・酒