2012年 03月 03日
(今更ながら①) 2011年夏 北アルプス蝶ヶ岳 |
すっかり滞りまくりの更新ですが、肩が痛くて外に出られないのを良いことに一念発起、昨年夏からの出来事を一気に更新してしまおうという試みです。
というわけで第一弾は昨年7月、海の日に引っかけて行った北アルプス蝶ヶ岳一泊二日の旅。
ここんところすっかり山男と化しているヒゲ坊主さんのお誘いで、datomi夫妻と合計4名で行ってきました。
北アルプスというとエライ遠いところというイメージがありましたが、夜が明けてから出発しても10時前にはもう上高地到着。意外と近いのね。
思えば高校2年生の頃(=30年近い昔)、登山部の先生に連れてきてもらって以来の上高地&北アルプス。
そのときは上高地→横尾→涸沢→奥穂高→北穂高と縦走した3泊4日ほどの行程だったのですが、今回は梓川を挟んで東側の蝶ヶ岳へ登ります。
まずは上高地から望む穂高の山がお出迎え。
明神池までの林道。まだまだ元気いっぱいの一行。
2時間ほど歩いて涸沢方面との分岐である横尾山荘に到着。
昼食を取って水を補給していよいよ登りに入ります。
途中、槍ヶ岳が望める場所もあったりしますが、
この登りが延々と細かい九十九折れで高度を上げていく直登に近い道で、一人テント泊装備の私(他の3人は小屋泊)には非常にキツイ。そもそも登山自体何年ぶりな体にはかなり堪えました。
で、延々と登ること数時間、ようやく稜線に出た!
あとは稜線伝いにゆるやかなアップダウンを軽やかに歩けば目指す蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
カラフルなテントが並ぶこのテント場が今夜の宿。
小屋泊の3人と一旦別れ、まずはテント設営、と思いきやもう既にほとんど場所が残されておらず、一番北の端っこになんとか場所を確保し設営。やれやれ。
さっそく荷物を放り込んでマットとシュラフを展開。さきほどヒュッテで買ったビールをプシュッ!
至福。極楽。
しばらくくつろいでいるとdatomi夫妻&ヒゲ坊主氏がやってきたので4人で蝶ヶ岳頂上まで(テン場から徒歩5分くらい)ブラブラと。
雄大な槍・穂高連峰の眺めを堪能しつつ、ヒュッテのスピーカーから流れる「お食事の用意が出来ました」コールを合図に撤収。3人は小屋へ、私はテントへ。
今夜のメインディッシュ。
汗かいた後に標高2,500mの個人空間で景色見ながら食べるものは何でもうまい。ビールも進む。
そんなこんなでひとしきり飲み食いし、8時頃にウイスキー持ってヒュッテへご機嫌伺いに行ってみたら3人は既にエライ狭い布団(畳1畳半に3人だったらしい)で就寝中だったのでそのまま引き上げて私も就寝。
朝は3時半過ぎに起床。
今回はモンベルの化繊の3シーズンシュラフ(20年前に購入)を持ってきたけど、寒くも無く暑くも無く、おかげで安眠できた。
他の3人は、小屋のスペースがあまりに狭すぎてキツかったとのことで、重い荷物かついできた甲斐があったぜ!
朝食(昨夜と同じアルファ米のエビピラフ)を食べ、テントから這い出して夜明けの山の景色を観察。
神々しいまでの美しさにしばし見とれる。
この時、テントから100mくらい離れて朝焼けを見ていたのだけど、突然私のテントの方向から「ボンッ」っという音がしたので振り返ってみるとなんと私のテントのペグが飛ばされて強風に煽られ、今にも飛んでいきそうにバタバタなびいているではないか!大急ぎで駆け寄って体で押さえ込みなんとか回収したけど、危うくテントが北アルプスの藻屑になるところでした。危なかった!
そんなドタバタがあったせいで荷造りは不可、とりあえずそこらへんに散乱する荷物をザックに放り込んで撤収、ヒュッテの前のベンチで改めてテントやシュラフを畳んで荷造りしていると、やたらヒュッテの中が騒がしい。何かと思って広いロビーに入ってみると、テレビ(山小屋にテレビがある時代ですよ)で女子サッカーワールドカップの決勝をやっていて、大勢の宿泊客が歓声を上げていて、なんとも不思議な感覚でした。
7時過ぎに出発。
本日はあまり人が歩かないルートで徳本(とくごう)峠小屋経由明神池を目指す。
最初は明るい稜線上の細かなアップダウンを快適に歩行。
景色も穏やかで美しい。
やがて道は稜線からやや外れ、かなり急傾斜なトラバース風のところを通過、
再び稜線をまたいで今度は薄暗い樹林地帯の中を行く。
ジメジメした樹林地帯には、不思議な植物(コケ?)がたくさん居ました。
こんなのとか。
昼は途中の展望台にて。
この展望台、丸太を組み合わせたかなり高い構造物なのですが、年代物で所々木が腐ってたりして上まで登るとかなりスリリングでした。
しかもこのあたりは大きな蚊が多く、あまり落ち着けなかったので早々に出発。
細かい上り返しはあるもののひたすら下り基調の道をヒゲ坊主隊長の絶妙のペースコントロールによるかなりの早歩きで駆け抜けると、最後の目標地点・徳本(とくごう)峠小屋に到着。
歴史ある小屋の売店で買った冷えたコーラのうまかったこと!
ここで最後の大休止を取ったらあとはひたすら急なガレた道を下る。
この下りで私の膝が大爆発。
二日間、慣れない大荷物を担いで小屋泊装備の人と同じペースで歩いてきたツケは重く、一歩踏み出す度に激痛が膝を襲う。
もう泣きたいくらいの痛みをこらえ、ストックに全体重をかけながらなんとか平坦基調のところに着いたときには疲労困憊。うー、辛かった。。。
そんなこんなでようやく明神池まで戻ってきて、後は梓川対岸の木道をテクテク歩いて上高地まで。
この木道がなかなか良かった。清冽な流れと美しい植物に囲まれた癒しの遊歩道って感じで、更に鴨の親子が人を恐れることなく悠々と散歩してたり、猿の群れが出現したりと、飽きることなく歩けて大満足。
最後は雨が降り出してきたけど、二日間行動中はほぼ晴天に恵まれた最高の山歩きでございました。
というわけで第一弾は昨年7月、海の日に引っかけて行った北アルプス蝶ヶ岳一泊二日の旅。
ここんところすっかり山男と化しているヒゲ坊主さんのお誘いで、datomi夫妻と合計4名で行ってきました。
北アルプスというとエライ遠いところというイメージがありましたが、夜が明けてから出発しても10時前にはもう上高地到着。意外と近いのね。
思えば高校2年生の頃(=30年近い昔)、登山部の先生に連れてきてもらって以来の上高地&北アルプス。
そのときは上高地→横尾→涸沢→奥穂高→北穂高と縦走した3泊4日ほどの行程だったのですが、今回は梓川を挟んで東側の蝶ヶ岳へ登ります。
まずは上高地から望む穂高の山がお出迎え。
明神池までの林道。まだまだ元気いっぱいの一行。
2時間ほど歩いて涸沢方面との分岐である横尾山荘に到着。
昼食を取って水を補給していよいよ登りに入ります。
途中、槍ヶ岳が望める場所もあったりしますが、
この登りが延々と細かい九十九折れで高度を上げていく直登に近い道で、一人テント泊装備の私(他の3人は小屋泊)には非常にキツイ。そもそも登山自体何年ぶりな体にはかなり堪えました。
で、延々と登ること数時間、ようやく稜線に出た!
あとは稜線伝いにゆるやかなアップダウンを軽やかに歩けば目指す蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
カラフルなテントが並ぶこのテント場が今夜の宿。
小屋泊の3人と一旦別れ、まずはテント設営、と思いきやもう既にほとんど場所が残されておらず、一番北の端っこになんとか場所を確保し設営。やれやれ。
さっそく荷物を放り込んでマットとシュラフを展開。さきほどヒュッテで買ったビールをプシュッ!
至福。極楽。
しばらくくつろいでいるとdatomi夫妻&ヒゲ坊主氏がやってきたので4人で蝶ヶ岳頂上まで(テン場から徒歩5分くらい)ブラブラと。
雄大な槍・穂高連峰の眺めを堪能しつつ、ヒュッテのスピーカーから流れる「お食事の用意が出来ました」コールを合図に撤収。3人は小屋へ、私はテントへ。
今夜のメインディッシュ。
汗かいた後に標高2,500mの個人空間で景色見ながら食べるものは何でもうまい。ビールも進む。
そんなこんなでひとしきり飲み食いし、8時頃にウイスキー持ってヒュッテへご機嫌伺いに行ってみたら3人は既にエライ狭い布団(畳1畳半に3人だったらしい)で就寝中だったのでそのまま引き上げて私も就寝。
朝は3時半過ぎに起床。
今回はモンベルの化繊の3シーズンシュラフ(20年前に購入)を持ってきたけど、寒くも無く暑くも無く、おかげで安眠できた。
他の3人は、小屋のスペースがあまりに狭すぎてキツかったとのことで、重い荷物かついできた甲斐があったぜ!
朝食(昨夜と同じアルファ米のエビピラフ)を食べ、テントから這い出して夜明けの山の景色を観察。
神々しいまでの美しさにしばし見とれる。
この時、テントから100mくらい離れて朝焼けを見ていたのだけど、突然私のテントの方向から「ボンッ」っという音がしたので振り返ってみるとなんと私のテントのペグが飛ばされて強風に煽られ、今にも飛んでいきそうにバタバタなびいているではないか!大急ぎで駆け寄って体で押さえ込みなんとか回収したけど、危うくテントが北アルプスの藻屑になるところでした。危なかった!
そんなドタバタがあったせいで荷造りは不可、とりあえずそこらへんに散乱する荷物をザックに放り込んで撤収、ヒュッテの前のベンチで改めてテントやシュラフを畳んで荷造りしていると、やたらヒュッテの中が騒がしい。何かと思って広いロビーに入ってみると、テレビ(山小屋にテレビがある時代ですよ)で女子サッカーワールドカップの決勝をやっていて、大勢の宿泊客が歓声を上げていて、なんとも不思議な感覚でした。
7時過ぎに出発。
本日はあまり人が歩かないルートで徳本(とくごう)峠小屋経由明神池を目指す。
最初は明るい稜線上の細かなアップダウンを快適に歩行。
景色も穏やかで美しい。
やがて道は稜線からやや外れ、かなり急傾斜なトラバース風のところを通過、
再び稜線をまたいで今度は薄暗い樹林地帯の中を行く。
ジメジメした樹林地帯には、不思議な植物(コケ?)がたくさん居ました。
こんなのとか。
昼は途中の展望台にて。
この展望台、丸太を組み合わせたかなり高い構造物なのですが、年代物で所々木が腐ってたりして上まで登るとかなりスリリングでした。
しかもこのあたりは大きな蚊が多く、あまり落ち着けなかったので早々に出発。
細かい上り返しはあるもののひたすら下り基調の道をヒゲ坊主隊長の絶妙のペースコントロールによるかなりの早歩きで駆け抜けると、最後の目標地点・徳本(とくごう)峠小屋に到着。
歴史ある小屋の売店で買った冷えたコーラのうまかったこと!
ここで最後の大休止を取ったらあとはひたすら急なガレた道を下る。
この下りで私の膝が大爆発。
二日間、慣れない大荷物を担いで小屋泊装備の人と同じペースで歩いてきたツケは重く、一歩踏み出す度に激痛が膝を襲う。
もう泣きたいくらいの痛みをこらえ、ストックに全体重をかけながらなんとか平坦基調のところに着いたときには疲労困憊。うー、辛かった。。。
そんなこんなでようやく明神池まで戻ってきて、後は梓川対岸の木道をテクテク歩いて上高地まで。
この木道がなかなか良かった。清冽な流れと美しい植物に囲まれた癒しの遊歩道って感じで、更に鴨の親子が人を恐れることなく悠々と散歩してたり、猿の群れが出現したりと、飽きることなく歩けて大満足。
最後は雨が降り出してきたけど、二日間行動中はほぼ晴天に恵まれた最高の山歩きでございました。
by namifujisan
| 2012-03-03 15:57
| 山